この記事でわかること ・ロードバイクの主な価格帯と、それぞれの特徴 ・6万円以下の低価格帯モデル「ルック車」の性能と用途 ・初心者におすすめの10~15万円前後のエントリーモデルの選び方 ・20万円以上の本格モデルで得られる高い走行性能と快適性 ・フレーム素材やコンポーネントなど、初心者が見るべき選択ポイント ・Giant、Trek、Specializedなど、人気ブランドの特徴と注目モデル ・安価なロードバイクを選ぶ際に注意すべき点 ・ロードバイク以外に必要な装備品とその費用感 ・ロードバイクが安く買える時期とお得な購入方法 ・初心者向けのQ&Aコーナーで、よくある疑問を解決 |
ロードバイクを始めるにあたって、「いくらあれば十分なのか?」という疑問をお持ちではありませんか。本記事では、これからロードバイクを始める方に向けて、予算に合わせた選び方のコツやおすすめモデル、購入時の注意点などを詳しく解説します。
ロードバイクの価格は幅広く、エントリーモデルなら10万円以下から、上級モデルになると30万円以上するものもあります。しかし初心者の場合、高価なモデルを選ぶ必要はありません。自分の目的やライフスタイルに合わせて、無理のない予算で選ぶことが肝心です。
また、ロードバイク以外にも必要になる装備やメンテナンス費用、お得な購入時期などについても触れています。 この記事を読めば、あなたにぴったりのロードバイク選びに役立つはずです。ぜひ最後までチェックしてみてください。
ロードバイク初心者はいくらから始められる?価格帯別の特徴と相場

ロードバイクの価格帯はどれくらい?初心者向けの相場解説
ロードバイクの価格は、大きく分けて以下の4つの価格帯に分類されます。
① 6万円以下:ルック車と呼ばれる、ロードバイク風の低価格モデル ② 10~15万円前後:初心者におすすめの、基本性能を備えたエントリーモデル ③ 20万円前後:中級者向けの、本格的な走りを楽しめる上位モデル ④ 30万円以上:上級者向けの、高品質なパーツを使用した高性能モデル |
初心者の場合、6〜10万円程度のエントリーモデルを選ぶのがおすすめです。この価格帯のモデルは、ロードバイクに必要な基本性能を十分に備えていながら、比較的リーズナブルな価格設定となっています。
6万円以下のロードバイク:「ルック車」とは
6万円以下の低価格帯のロードバイクは、「ルック車」と呼ばれることがあります。ルック車とは、ロードバイクのルックスを模したエントリーモデルのことを指します。
ルック車の多くは、ロードバイクに似せた細身のフレームにフラットハンドルを組み合わせており、本格的なロードバイクよりも扱いやすいのが特徴です。ただし、変速機や重量などのスペックは本格的なロードバイクとは異なるため、長距離走行やスピード重視の走行には不向きです。
とはいえ、通勤やちょっとしたサイクリングなど、ゆったりと街乗りを楽しむ程度であれば、ルック車でも十分に活用できるでしょう。本格的なロードバイクほどの機動力はありませんが、クロスバイクよりは速く走れるというメリットがあります。
初心者におすすめ!10~15万円で買えるエントリーモデル
ロードバイク初心者に最もおすすめなのが、15万円前後のエントリーモデルです。この価格帯のモデルは、本格的なロードバイクに必要な基本性能を備えており、長距離走行やスピード重視の走行も十分に楽しめます。
エントリーモデルの多くは、軽量で剛性の高いアルミフレームを採用しているのが特徴です。アルミフレームは軽量であるため、初心者でも扱いやすく、坂道などでも楽に走ることができます。また、シマノ製の信頼性の高いコンポーネントを採用しているモデルが多いのも魅力です。初心者におすすめの人気モデルとしては、以下のようなものが挙げられます。
GIANT(ジャイアント)「CONTEND 2」: 高品質なアルミフレームとシマノ製コンポーネントを搭載した、コストパフォーマンスに優れたモデル。 ![]() GIANT公式サイトより |
TREK(トレック)「Domane AL 2(2024年モデルなど)」: 振動吸収性に優れたフレーム設計と、信頼性の高いシマノ製コンポーネントを採用したエントリーモデル。 ![]() TREK公式サイトより |
SPECIALIZED(スペシャライズド)「ALLEZ(シマノ製コンポーネント搭載モデル)」: 上位モデル譲りの軽量アルミフレームと、シマノ製コンポーネントを搭載した、高性能なエントリーモデル。 ![]() SPECIALIZED公式サイトより |
いずれも10~15万円で購入できる、初心者に最適なロードバイクです。自分の予算と目的に合わせて、じっくりと選ぶことをおすすめします。

15万円以上のモデルで得られる性能と快適性
15万円以上の価格帯になると、より高性能なパーツを搭載したモデルが登場します。この価格帯のモデルは、より軽量で剛性の高いカーボンフレームを採用しているものが多く、スピード重視の走行などに適しています。
また、ブレーキやギアなどのコンポーネントも、より高品質なものが使われます。例えば、シマノ製コンポーネントの「105」や「アルテグラ」といった上位グレードが搭載されることが多く、初心者にはオーバースペックな部分もあるでしょう。
ただし、予算に余裕があるのであれば、20万円以上のモデルを選ぶのもおすすめです。より軽量で高性能なパーツを搭載することで、長距離走行などでも快適に走ることができます。また、見た目の美しさや所有感の高さなども、魅力の一つと言えるでしょう。
一方で、初心者の場合は、いきなり高額なモデルを選ぶよりも、まずは15万円前後のエントリーモデルで基礎を固めるのがおすすめです。ある程度慣れてきたら、徐々にグレードアップしていくのが賢明な選択と言えます。
初心者が失敗しないロードバイク選びのポイント

初めてロードバイクを選ぶ際は、以下のようなポイントに注目すると良いでしょう。
フレーム素材
初心者向けにはアルミフレームがおすすめ。比較的軽量で扱いやすく、コストパフォーマンスに優れています。カーボンフレームは軽量で振動吸収性に優れますが、高価になる傾向があります。
コンポーネント
ブレーキやギアなどの部品を指します。シマノ製コンポーネントが多く使われており、初心者向けにはClaris、Sora、105などのグレードがおすすめです。より上位のグレードになると、性能は高まりますが、価格も高くなります。
ブランド
国内外の人気ブランドには、Giant、Trek、Specialized、Cannondale、BIANCHIなどがあります。ブランドによって、デザインや機能、価格帯などに特徴があるので、実際に試乗するなどして比較検討すると良いでしょう。
フレームサイズ
ロードバイクは自分の身長や股下の長さに合わせてフレームサイズを選ぶ必要があります。サイズが合っていないと、ペダリングの効率が下がったり、体に負担がかかったりするため、必ず事前にフィッティングを行いましょう。
これらのポイントを押さえつつ、予算と目的に合ったモデルを選ぶことが大切です。初心者の場合は、いきなり高額なモデルを選ぶよりも、まずは手頃な価格帯のエントリーモデルから始めるのがおすすめです。

ブランド比較|ビアンキ、トレック、ジャイアント:注目ブランドの特徴
ここでは、人気ブランドの特徴と注目モデルをいくつか紹介します。
BIANCHI(ビアンキ) |
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イタリアの老舗ブランド。クラシカルなデザインと優れた走行性能が特徴。「Via Nirone 7」は、アルミフレームとカーボンフォークを採用した、コストパフォーマンスの高いエントリーモデル |
Trek(トレック) |
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アメリカの人気ブランド。幅広いラインナップを展開。「Domane AL 2」は、振動吸収性に優れたフレーム設計を採用した快適性重視のエントリーモデル |
Giant(ジャイアント) |
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世界最大の自転車メーカー。高品質なフレームが特徴。「CONTEND 3」は、ロングライドに適した快適性と、優れた走行性能を両立したエントリーモデル。 |
Specialized(スペシャライズド) |
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革新的な技術を搭載したモデルが人気。「ALLEZ」は、上位モデル譲りの設計を採用した高性能なエントリーモデル |
Cannondale(キャノンデール) |
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アメリカの人気ブランド。独自の技術を搭載したモデルが魅力。「CAAD Optimo Claris」は、軽量なアルミフレームとシマノ製コンポーネントを採用したお買い得なエントリーモデル。 |
各ブランドから魅力的なエントリーモデルが数多く発売されているので、実際に店頭で見比べたり、試乗したりしながら、自分に合ったモデルを探すと良いでしょう。
安いロードバイクを選ぶ際の注意点|後悔しないために知っておきたいこと
ロードバイクは、安ければ良いというわけではありません。安さを重視するあまり、品質の低い製品を選んでしまうと、すぐに故障したり、乗り心地が悪かったりと、後悔することになりかねません。
特に、通販サイトなどで極端に安いロードバイクを見つけた場合は、慎重に検討する必要があります。あまりにも価格が安すぎる場合は、粗悪なパーツが使われていたり、組み立てが雑だったりする可能性が高いためです。
安いロードバイクを選ぶ際は、以下のような点に注意しましょう。
フレームの品質 | フレームにへこみや歪みがないか、溶接部分に不具合がないかなどをチェック |
コンポーネントのグレード | シマノ製コンポーネントの場合、ClariやSoraよりも下のグレードは避けた方が無難 |
組み立て品質 | 変速機やブレーキなどが正しく調整されているか、各部にガタつきがないかなどを確認 |
アフターサービス | 故障した際のサポート体制や、メンテナンスの受付状況などを事前に確認 |
初心者の場合は、できるだけ実店舗で購入し、スタッフに相談しながら、品質の高いモデルを選ぶことをおすすめします。多少値段が高くなっても、長く安心して乗れるモデルを選ぶことが大切です。
ロードバイク購入後に必要な費用とお得な購入時期

ロードバイクを購入した後は、快適で安全なライドのために、いくつかの必須アイテムを揃える必要があります。主なアイテムとその費用感は以下の通りです。
品名 | 金額 | 注意点 |
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ヘルメット | 5,000円~20,000円 | 事故の際に頭部を守る重要なアイテム。安全性の高いものを選ぶことが大切 |
品名 | 金額 | 注意点 |
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ライト | 2,000円~10,000円 | 夜間走行時の視認性を高めるために必須。前照灯と尾灯の両方を装備しましょう。 |
品名 | 金額 | 注意点 |
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ウェア | 5,000円~20,000円 | 動きやすく、吸汗速乾性に優れたウェアを選ぶことで、快適なライドが可能に |
品名 | 金額 | 注意点 |
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グローブ | 2,000円~8,000円 | ハンドルを握る際の衝撃を和らげ、手のひらを保護する役割を果たします。 |
品名 | 金額 | 注意点 |
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シューズ | 5,000円~30,000円 | ペダリングの効率を高めるために、ロードバイク専用のシューズを選ぶのがおすすめ |
品名 | 金額 | 注意点 |
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工具セット | 3,000円~10,000円 | パンクなどのトラブルに備えて、携帯用の工具セットを用意しておくと安心です。 |
これらのアイテムを揃えるには、合計で数万円程度の費用がかかります。ただし、すべてを一度に揃える必要はありません。まずは必需品であるヘルメットとライトを優先的に用意し、徐々に他のアイテムを揃えていくと良いでしょう。
サイクルショップあさひなど他店舗での処分・引き取りサービスについて
ロードバイクを処分する際は、適切な方法で行うことが大切です。不法投棄は絶対にNGですし、粗大ゴミとして出す際も、自治体の規定に従う必要があります。
そこで、ロードバイクの処分に便利なのが、小売店の引き取りサービスです。例えば、国内最大手の自転車店「サイクルベースあさひ」では、あさひで購入した自転車は無料で引き取ってくれます。
引き取りの際は、自転車のタイプやサイズ、メーカーなどを伝えれば、スタッフが適切な処分方法を提案してくれます。
他にも、「ジテンシャデポ」や「サイクルベースあさひ」など、大手小売店の多くが自転車の引き取りサービスを行っています。処分の際は、まずは近くの小売店に相談してみると良いでしょう。
ロードバイクが安く買える時期はいつ?セール情報を活用しよう
ロードバイクは、定価で購入するとかなりの出費になります。そこで、賢く活用したいのがセール情報です。
自転車店では、年に数回のタイミングでセールが開催されることが多いです。代表的なセール時期は以下の通りです。
【3月~4月】 | 春の新生活セールで、通勤・通学向けのモデルを中心にお買い得品が登場 |
【6月~7月】 | ボーナスシーズンに合わせたサマーセールで、高額モデルが割引価格で販売されることも |
【9月~10月】 | 秋に合わせたセールで、通学向けのモデルが再び注目される |
【12月~1月】 | 年末年始のウインターセールでは、型落ちモデルを中心に大幅な値引きが期待できる |
ただし、セール品は数に限りがあるため、人気モデルはすぐに売り切れてしまうことも。あらかじめ目当てのモデルを絞り込んでおき、セールが始まったらすぐに行動することが大切です。
また、アウトレット品や中古品を狙うのも、賢い選択肢の一つです。未使用の展示品や、軽微な傷のある商品などが、大幅に割引された価格で販売されていることがあります。品質に問題がないか確認しつつ、掘り出し物を探してみるのもおすすめです。
ロードバイク初心者向けQ&A

Q1. ロードバイク初心者はいくらから始めればいいですか?
A1. ロードバイク初心者の場合、まずは10万円前後のアルミフレーム採用のエントリーモデルがおすすめです。この価格帯のモデルは、初心者に必要十分な基本性能を備えており、コストパフォーマンスにも優れています。いきなり高額なモデルを選ぶよりも、まずは手頃な価格のモデルで基礎を固めることが大切です。
Q2. 初心者でも扱いやすいブランドはどれですか?
A2. 初心者でも扱いやすい人気ブランドとしては、Giant(ジャイアント)、Trek(トレック)、Specialized(スペシャライズド)などが挙げられます。これらのブランドは、初心者向けのラインナップが充実しており、品質と性能のバランスに優れたモデルが多数揃っています。ただし、ブランドによって特徴は異なるため、実際に試乗するなどして比較検討することをおすすめします。
Q3. ロードバイクで30分漕ぐと何カロリー消費しますか?
A3. ロードバイクで30分走行した際のカロリー消費量は、体重や走行ペースによって異なります。例えば、体重60kgの人が時速20kmのペースで30分走行した場合、200kcalのカロリーを消費するといわれています。ただし、これはあくまで目安であり、個人差があることを考慮する必要があります。
本記事では、ロードバイク初心者に向けて、予算に合わせた選び方のコツやおすすめモデル、購入時の注意点などを詳しく解説してきました。
ロードバイクを始めるには、ある程度の費用が必要になります。しかし、自分の予算と目的に合ったモデルを慎重に選べば、長く付き合える相棒として、きっと満足のいく1台に出会えるはずです。
初めてのロードバイク選びで悩んだら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。また、ロードバイクの選び方については下記に詳しく書いてあるので、よろしければお読みください。
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