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ウィリエール 初心者 おすすめ

ウィリエール初心者におすすめの1台【40代の失敗しない選び方】GTR Team/Garda/Montegrappa 3大モデル徹底比較

この記事を読んでわかること
  • なぜ40代の「初めての趣味」にウィリエールが最適なのか、その深い理由
  • 初心者向け3大モデル(Garda,GTR Team,Montegrappa)の明確な違いと選び方
  • ビアンキやピナレロと比べた時の、ウィリエールが持つ本当の価値
  • 「総額いくら?」失敗しないための初期費用とメンテナンスの現実的なコスト感
  • 「ダサい」は本当?所有感を満たすデザインと100年を超える歴史の真実

はじめに

「最近、階段を上るだけで息が切れる…」
「健康診断の結果を見て、ため息が出た…」

30代後半から40代を迎え、仕事や家庭での責任が増す一方で、ふと「自分自身の時間」を失っていることに気づく。そんな経験はありませんか?

SNSで見る友人の充実した週末が眩しく映り、何か新しいことを始めたいと思っても、情報が多すぎて何を選べばいいか分からない。
特にロードバイクのような高価な買い物では、「絶対に失敗したくない」というプレッシャーがのしかかります。

この記事は、そんなあなたのために書きました。結論から言えば、イタリアの老舗ブランド「ウィリエール」は、単なる運動不足解消の道具ではありません。
それは、あなたの知的好奇心と所有感を満たし、失いかけた「自分だけの時間」を取り戻すための最高の自己投資です。

この記事では、30年以上の経験を持つ筆者の視点から、なぜウィリエールが40代の初心者に最適なのか、そして数あるモデルの中から「あなたのための1台」をどう選ぶべきかを、徹底的に解説します。

もくじ

なぜ今、ウィリエールなのか?運動不足解消だけではない「所有する喜び」という価値

40代は、「健康への不安」と「自分だけの時間の喪失」という二重の課題に直面しがちです。
ロードバイクはこれらを解決する最適な趣味であり、中でもウィリエールは100年を超える「語れる歴史」と「所有感」を提供できる貴重な友人ともいえるでしょう。

ネガティブな評判も歴史を知れば納得でき、また購入後の「仲間」との繋がりも大きな魅力となります。

40代の「中年の影」に差し込む光。ロードバイクが趣味として選ばれる理由

30代後半から40代は、キャリアでは責任ある立場を任され、家庭では良き父、良き夫であろうと努める日々。ふと気づけば、深刻な運動不足と、自分一人のために没頭できる時間の喪失に直面しています。

健康診断の結果に一喜一憂し、「このままでいいんだっけ?」と自問する夜もあるかもしれません。ロードバイクという趣味は、この世代特有の悩みに驚くほどフィットします。

第一に、それは楽しみながら続けられる運動不足解消の特効薬です。
近年の健康志向の高まりを受け、メタボ対策としてロードバイク市場に参入する40代男性は増加傾向にあります。

第二に、それは「自分だけの時間」を取り戻すための、孤独で贅沢な冒険でもあります。ペダルを漕ぐ間は、誰にも邪魔されない自分だけの世界が広がります。

しかし、ただ走れれば良いというわけではないのが、この世代のこだわりでしょう。

どうせなら「カッコいい」と思えるモノに投資し、自己肯定感を高めたい。だからこそ、単なる移動手段や健康器具を超えた、「物語」を持つブランドが求められるのです。

「語れる歴史」が所有感を満たす。1906年から続くイタリアの情熱と哲学

ウィリエール(Wilier Triestina)が他のブランドと一線を画すのは、まさにその「物語性」にあります。
このブランドは1906年、北イタリアのバッサーノ・デル・グラッパで創業しました。なんと100年以上の歴史を誇る老舗です。

その名は、第一次世界大戦後の愛国心に由来すると言われています。「W l’Italia liberata e redenta」(解放され、取り戻されたイタリア万歳)の頭文字をとったものなのです。

この背景を知るだけで、ガレージに置かれたバイクが単なる工業製品ではなく、イタリアの歴史と文化に深く根ざした工芸品のように見えてきませんか。

このイタリアンロードバイクの歴史そのものを体現するブランド哲学は「情熱と創意工夫の融合」。
創業当初からジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスといったグランツールで活躍し、そのレーシングDNAは現代のトッププロチームにも受け継がれています。

あなたが手にするエントリーモデルにも、その血統は間違いなく息づいています。これこそが、他では得難いウィリエールの所有感の源泉です。

【反論】「ウィリエールはダサい」は本当?ロゴに込められた歴史とデザインの真実

インターネットで検索すると、「ウィリエール ダサい」という関連キーワードを目にすることがあるかもしれません。
高価な買い物だからこそ、ネガティブな評判は気になりますよね。専門家として、この点もはっきりさせておきましょう。

結論から言うと、これは「事実」ではなく、特定のデザインに対する「主観的な感想」です。そのように言われる理由の多くは、ウィリエールの象徴である「W」をかたどったロゴマークに起因します。
このロゴは「ハルバード(鉾槍)」と呼ばれる武器をモチーフにしており、非常に特徴的です。

この独特のデザインや、一部モデルの(イタリアブランドらしい)大胆なカラーリングが、一部の人には「派手すぎる」あるいは「個性的すぎる」と映ることがあるのです。

しかし、重要なのはその逆です。多くのライダーは、この独自のデザインこそが「美しい」「他と被らない」と絶賛しています。
特に、伝統的な銅メッキを彷彿とさせる「ラマート(Ramato)」や、深みのある「ヴェルベットレッド」といったカラーリングは、ウィリエールにしか出せない色気と高級感を漂わせています。

「ダサい」という意見は、それだけこのブランドが「没個性的ではない」ことの裏返し。あなたがそのデザインに心を掴まれたのなら、それは間違いなく「買い」のサインです。

買った後に出会える「仲間」。活発なオーナーコミュニティという隠れた魅力

ロードバイクという趣味は、一人で楽しむだけでなく、40代から新しい仲間を見つける絶好の機会にもなります。ウィリエールを選ぶことの隠れたメリットの一つに、活発なオーナーコミュニティの存在が挙げられます。

日本には「ウィリエール自転車愛好会ジャパン」という公式なオーナーズクラブが存在し、全国各地で定期的にグループライドなどのイベントが開催されています。
ロードバイクを始めたばかりで走る仲間に恵まれない初心者にとって、これほど心強いサポートネットワークはありません。

同じブランドの美しいバイクを並べ、情報交換をしながら新しい道を開拓していく。そんな充実した週末が、ウィリエールを選ぶことで手に入るのです。

【徹底比較】ウィリエール初心者向け3大エントリーモデル。あなたの相棒はGarda/GTR Team/Montegrappaどれ?

ウィリエールの初心者向けおすすめモデルは3つ。

「Garda」はケーブルフル内装と太いタイヤが特徴の最新スタイル派。

「GTR Team Disc」は快適性と整備性を両立した、本格ロングライド向けの王道カーボン。

「Montegrappa」は通勤からツーリングまで対応する、高汎用性アルミモデルです。

さて、ウィリエールの魅力をご理解いただいたところで、いよいよ「あなたのための1台」を選ぶ時間です。
ウィリエールのエントリーモデル比較として、初心者が検討すべき主要な3モデルを徹底的に分析します。

モデル分析①Wilier Garda:最新トレンドと快適性。スタイル重視の現代派へ

Garda(ガルダ)

現代のロードバイクのトレンドをすべて詰め込んだ、最も新しいエントリーカーボンモデルです。最大の特徴は、ハイエンドモデルさながらの「ケーブルフル内装」システム。
ハンドル周りからケーブル類が一切見えず、非常にクリーンで洗練された外観は、強烈な所有感を満たしてくれます。

性能面では「ストレスフリー・ライド」をコンセプトに掲げ、最大32mm幅という太いタイヤまで装着可能です。これにより、荒れたアスファルトでも抜群の快適性と安定性を発揮。

まさに長距離をゆったりと楽しむために生まれたバイクです。レースのような瞬発的な加速は少し苦手ですが、一定のペースで淡々と巡航するような走り方で真価を発揮します。

こんな人におすすめ

① 何よりもまず「見た目の美しさ」と「最新のスタイル」を重視したい。

② レースより、週末のロングライドを快適に楽しみたい。

③ 価格以上の高級感を求める。

モデル分析②Wilier GTR Team Disc:王道の万能選手。本格ロングライドと整備性を両立したい堅実派へ

GTR Team Disc(GTR チーム ディスク)

長年にわたりウィリエールのエントリーカーボンを支えてきた、信頼と実績の王道モデルです。
グランフォンド(長距離ライドイベント)」向けに設計されたフレームは、快適な乗車姿勢を保ちつつも、ウィリエールらしいキビキビとした「レースの血統」も感じさせます。

Gardaとの大きな違いは、ケーブルが完全内装ではなく「セミ内装」である点と、タイヤクリアランスが最大28mmである点です。しかし、これはデメリットばかりではありません。
ケーブルが調整しやすいため、メンテナンス性に優れるという大きなメリットがあります。

これは、将来的に自分でメンテナンスを学びたい初心者にとって非常に心強い特徴です。ウィリエール GTR Team のインプレ評価で一貫して語られるのは、この「快適性と走行性能の絶妙なバランス」です。

こんな人におすすめ

① 100kmを超えるような本格的なロングライドに挑戦したい。

② 最新トレンドよりも、実績のある走行性能と整備性を重視したい。

③ Gardaより少し予算を抑えて、ウィリエールのカーボンを体験したい。

モデル分析③Wilier Montegrappa:最強の汎用性。通勤から冒険まで、1台で遊び尽くす実用派へ

Montegrappa(モンテグラッパ)

ウィリエールの世界観を最も身近に体験できる、高性能アルミロードバイクです。

フレームは耐久性に優れたアルミ製ですが、フロントフォークにはカーボンを採用し、路面からの不快な振動をしっかり吸収してくれます。

ウィリエール Montegrappaのインプレッションで注目すべきは、その圧倒的な汎用性。
ディスクブレーキモデルにはキャリア(荷台)やフェンダー(泥除け)を取り付けるための「ダボ穴」が設けられており、毎日の通勤・通学から、週末のツーリング、さらには荷物を積んだキャンプツーリングまで、1台で無限の可能性に対応します。

こんな人におすすめ

  • ロードバイク1台を、平日の通勤から週末の趣味までフル活用したい。
  • 耐久性、実用性、コストパフォーマンスを最優先に考えたい。
  • まずはアルミバイクから始めて、ウィリエールの世界に触れてみたい。

早わかり比較表:価格・素材・乗り心地で見る、あなたに最適な一台はこれだ

3つのモデルの違いを一覧表にまとめました。あなたの価値観に最も近い一台を見つけてください。

モデル名参考価格(105完成車)フレーム素材最大の特徴最大タイヤクリアランスジオメトリこんなライダーに最適
Garda約430,000円~カーボン(NH-MOD)ケーブルフル内装、モダンなデザイン32mmモダンエンデュランススタイルと快適性を両立させたい現代派
GTR Team Disc約330,000円~カーボン(46T/30T)バランスの取れた走行性能、高い整備性28mmクラシック・グランフォンド本格的なロングライドに挑戦したい実力派
Montegrappa約160,000円~アルミニウム(6061)高い汎用性(キャリア/フェンダー対応)30mm+(モデルによる)リラックス・エンデュランス通勤からツーリングまで幅広く使いたい実用派

(価格は2024年〜2025年モデルの参考価格であり、為替や仕様により変動します。最新情報は正規販売店にご確認ください。)

「Gardaの試乗インプレ記事でさらに詳しく乗り心地を比較!」

ピナレロ・ビアンキ・トレックと何が違う?スペックだけでは測れない「ウィリエールを選ぶ理由」

競合と比較した際、ウィリエールは「スペック対価格」の合理性(トレックなど)よりも、「物語性」「デザイン性」「希少性」といった情緒的な価値で優位に立ちます。
同じイタリアンでも、ピナレロの華やかさ、ビアンキのクラシックさとは異なる、独自の美学を提供します。

「ウィリエールのエントリーモデルは魅力的に見えてきた。でも、他の人気ブランドと比べてどうなの?」
特に「失敗したくない」と考えるあなたにとって、この比較は避けて通れません。

ここでは、ウィリエールと同じく人気の高い3ブランドと比較し、その立ち位置を明確にします。

同じイタリアンでも美学が違う:Pinarello(ピナレロ)RAZHAとの比較

ウィリエールとピナレロの比較は、イタリアンブランド同士の比較としてよく挙げられます。

Pinarello(ピナレロ)も、ツール・ド・フランスを何度も制覇したトップブランド。そのエントリーモデル「RAZHA(ラザ)」は、上位モデル譲りのアシンメトリック(左右非対称)デザインが特徴です。

ピナレロが持つのは「華やかさ」や「先進性」。対してウィリエールが持つのは「歴史」や「品格」です。RAZHAの価格帯はウィリエールのGardaやGTR Teamと競合しますが、ウィリエールはよりクラシックな美学と、100年を超える物語性で差別化されます。

王道のチェレステか、深紅の情熱か:Bianchi(ビアンキ)Via Nirone 7 との比較

Bianchi(ビアンキ)もまた、イタリアの老舗です。その象徴的な「チェレステカラー」は街でもよく見かけます。

エントリーモデル「Via Nirone 7(ヴィアニローネ7)」は、アルミフレームのエンデュランスロードとして、長年初心者の王道とされてきました。

ビアンキが「クラシック」や「お洒落」の象徴であるならば、ウィリエールは「情熱」や「希少性」の象徴です。Via Nirone 7と競合するMontegrappaは、同じイタリアンアルミでありながら、より実用的(キャリア対応など)かつ、人とかぶりにくい選択肢と言えるでしょう。

合理性か、物語性か:Trek(トレック)Domane AL との比較

アメリカの世界最大級ブランド、Trek(トレック)。
そのエントリーアルミモデル「Domane(ドマーネ)AL」シリーズは、しばしば「エントリーロードのベンチマーク」と評されます。

高品質なアルミフレーム、クラス最高レベルの快適性、そして広範な販売網による安心感。
正直に言って、「スペック対価格」という合理性だけを見れば、Trek Domane ALは非常に強力な選択肢です。

結論:「スペック対価格」で選ぶならトレック。だが「一生モノの所有感」で選ぶならウィリエール

ここで、あなたの価値観が問われます。もしあなたの唯一の判断基準が「最小の費用で最高のスペックを手に入れること」であるならば、TrekやGiantといったブランドが最適解になるかもしれません。

しかし、あなたが求めているものが、単なるスペック表上の数値ではなく、週末のガレージで愛車を眺めながらコーヒーを飲む時間や、友人に「そのバイク、ウィリエールですよね?」と声をかけられる優越感であるならば、話は別です。

ウィリエールを選ぶということは、その価格に含まれるデザイン、歴史、そして美しいイタリアンバイクに乗るという無形の価値に対価を支払うという、極めて知的な決断なのです。

【現実】「総額いくら?」で後悔しないために。初期費用とメンテナンスの全貌

「30万の予算」では車体しか買えません。ロードバイクを始めるには、安全装備やウェアなどで別途5万〜10万円の初期費用が必要です。また、「イタリアンバイクは繊細」は誤解も。ウィリエールは標準規格パーツを多用し、メンテナンス性は良好です。

「失敗したくない」あなたが最も懸念しているのは、お金の話かもしれません。競合分析でも明らかになった通り、多くの記事がこの「現実的なコスト感」に深く踏み込んでいません。ここで、すべての不安を解消しましょう。

「ロードバイク 初心者 30万」の罠。GTR Teamを買うなら見てほしい、車体以外に必要な初期費用一覧

ロードバイク 初心者 30万」というキーワードで検索し、GTR Team(約33万円〜)に目星をつけたとします。しかし、ここで大きな落とし穴があります。ロードバイクは、車体を買っただけでは乗れません。

ペダル(多くの完成車には付属しません)、専用シューズ、ヘルメット、ライト、鍵、空気入れ、パンク修理キット、そしてウェア…。
これら安全装備や必需品を揃えるために、別途5万円~10万円程度の初期費用が見込まれます。つまり、「30万円の予算」では車体代にも足りず、「総額40万円」というのが現実的なスタートラインになるのです。

kirakira

私の失敗談:初めてのロードバイク購入と初期費用
私が最初にロードバイクを買った時、「ペダルが別売り」だと知らず、納車日に慌ててショップで一番安いものを買った苦い記憶があります。

以下のリストを参考に、総額予算を組んでください。

初期費用チェックリスト】

項目必須度費用目安備考
車体★★★16万~43万円(例:Montegrappa~Garda)
ペダル★★★5,000円~無いと乗れません。最初はフラットペダルでも可。
ヘルメット★★★10,000円~命を守る最重要アイテム。
ライト(前後)★★★5,000円~夜間走行しなくてもトンネル等で必須。
鍵(ロック)★★★4,000円~盗難防止。
空気入れ(フロアポンプ)★★★4,000円~ロードバイクは頻繁な空気補充が必要。
サイクルコンピュータ★★☆6,000円~速度や距離がわかると楽しさが倍増。
専用シューズ★★☆12,000円~ビンディングペダルにするなら必須。
サイクルウェア(上下)★★☆15,000円~専用パッド入りパンツは快適性に直結。
パンク修理キット★★☆3,000円~(予備チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ)
自転車保険★★★4,000円~(年額)自治体で義務化の地域も。
合計(車体以外)約5万~10万円以上

「イタリアンバイクは維持が大変」は誤解?ユーザーフレンドリーな設計と年間の維持費目安

ウィリエールのメンテナンスは大変なのでは?」「繊細で維持費がかさむ」というイメージは、特にイタリア車に付きまとう不安です。しかし、これは半分誤解です。

たしかに最新のGardaはケーブルフル内装のため、ケーブル交換などは専門店の技術が必要です。
一方で、GTR TeamやMontegrappaは、あえてユーザーフレンドリーな設計を採用しています。汎用性の高い標準規格のパーツ(ねじ切りBBや汎用シートポストなど)を多用しているため、メンテナンスが容易で、交換部品の入手性も高いのです。これは、初心者が自分でメンテナンスを学ぶ上で大きなメリットとなります。

年間の維持費目安としては、タイヤやチェーン、ブレーキパッドなどの消耗品交換で年間3万円~5万円程度を見ておけば、安心して乗り続けられるでしょう。

105とTiagraの違いは?初心者にはどちらがおすすめか専門家が断言

モデルを選ぶ際、必ず目にするのが「コンポーネント」のグレード名、「105(イチマルゴ)」と「Tiagra(ティアグラ)」です。ロードバイク初心者にとって、この105とTiagraの違いは悩ましい問題でしょう。

  • Tiagra(ティアグラ):シマノの10速(リア変速10段)コンポ。入門〜中級グレード。
  • 105(イチマルゴ):シマノの11速または最新の12速コンポ。中級〜上級グレード。

専門家として断言します。予算に余裕があるなら、絶対に「105」搭載モデルをおすすめします。

理由は3つあります。

  1. 変速の正確さとスムーズさ
    Tiagraも十分高性能ですが、105の「カチッ」と決まる変速のスムーズさは、ライド中のストレスを確実に減らします。
  2. 将来的な満足度(リセールバリュー)
    やっぱり105にしておけば良かった」という後悔は、ロードバイクあるあるの筆頭です。また、売却時も105搭載モデルの方が高く評価されます。
  3. 拡張性
    変速段数が多い(12速)方が、より細かくギアを選べ、坂道などが楽になります。

もちろん、Tiagra(例:Montegrappaの一部モデル)でも性能は十分すぎるほどです。
しかし、「失敗したくない」という観点からは、105(例:GTR TeamやGarda)を選んでおくことが、将来的な満足度につながる「賢い選択」です。

中古という選択肢はアリ?リセールバリューと状態チェックの注意点

初期費用を抑えるために「ウィリエールの中古」を検討する方もいるでしょう。

ウィリエールはプレミアムブランドのため、中古市場でも比較的良好な価値を維持しています。過去の取引例では、GTR Teamが約45,000円、Montegrappaが44,000円~61,000円程度で落札された実績もあります。
(※これらは中古市場の一例であり、状態や年式、コンポーネント構成により価格は大きく変動します。
状態や年式によります)。

ただし、初心者の中古購入には大きなリスクが伴います。

特にカーボンフレームは、目に見えないヒビや損傷を抱えている可能性があり、その状態を見抜くのはプロでも困難です。「失敗したくない」のであれば、最初の1台は信頼できる正規販売店で、新車(または認定中古車)を適正なサイズで選ぶことを強く推奨します。

さあ、実車に触れよう。東京・世田谷エリアでウィリエールに出会える場所

あなたの住むエリアからアクセスしやすい正規取扱店で、必ず実車に触れてください。
特にGTR Teamへの試乗は、サイズ感と乗り心地を確かめる絶好の機会。信頼できるショップを見つけることが、充実したバイクライフの鍵です。

ここまで読んで、あなたの心は決まりかけているかもしれません。しかし、最後のステップが残っています。それは「実車に触れる」ことです。

ウィリエール正規取扱店リストと、アクセスしやすいショップ厳選

ウィリエールは、すべての自転車店で扱っているわけではありません。プレミアムブランドゆえ、厳選された正規取扱店でのみ販売されています。あなたが住むエリアや、勤務地からアクセスしやすいウィリエール取扱店を探してみましょう。

ウィリエール日本公式サイト(服部産業株式会社)には、正規販売店のリストが掲載されています。ご自宅の近所でウィリエールに情熱を持つプロショップを探してみてください。

ショップ検索はこちらから  ウィリエール日本公式サイト ディーラーリスト:https://wilier-jpn.com/dealers/

GTR Teamに試乗したい!ショップでの賢い相談方法とチェックすべき5つのポイント

気になるモデル、例えば「ウィリエール GTR Team に試乗したいのですが」と、ショップに問い合わせてみましょう。試乗車(テストバイク)が用意されている場合があります。試乗は、あなたの「失敗したくない」という想いをかなえる最も確実な方法です。

ショップで試乗する際は、以下の5つのポイントを必ずチェックしてください。

  1. サイズ感(またがった時の余裕)
    トップチューブ(上のパイプ)をまたいだ時、股下に少し余裕がありますか?
  2. ポジション(乗車姿勢)
    ハンドルを握った時、前傾姿勢がきつすぎませんか?
  3. ブレーキの操作感
    ブレーキレバーはしっかり握れますか?ディスクブレーキの効き具合を確かめましょう。
  4. 変速のスムーズさ
    105やTiagraの変速を実際に操作し、感触を確かめましょう。
  5. 乗り心地(振動吸収性)
    GTR Teamが持つ「快適性」を、少しの段差などで体感してみてください。

ウィリエール初心者によくあるQ&A

GTR TeamやGardaの重量は約9kg前後。GTR Teamで後悔する可能性は、レース志向になった場合のみ。
予算30万以上で所有感を重視するならカーボン、20万以下で実用性重視ならアルミがおすすめです。

GTR TeamやGardaの実際の重量はどれくらいですか?

モデルやコンポーネント構成によりますが、例えばウィリエールGTR Team Disc の105完成車で約9kg前後です(Mサイズ等の参考重量。構成パーツやサイズにより変動します)。

Gardaも同等か、ケーブルフル内装の分、わずかに重量が増す場合があります。エンデュランスロードとしては標準的な重量で、初心者の方がロングライドを楽しむには十分すぎる軽さです。

GTR Teamを購入して「後悔」する可能性はありますか?

ウィリエール GTR Team で後悔」するとすれば、あなたの志向が「快適なロングライド」ではなく「短期決戦のレース」に変わった時かもしれません。

GTR Teamは快適性重視のエンデュランスバイクのため、レースの鋭い加速性能を求め始めると、より高剛性なモデル(Filante SLRなど)が欲しくなる可能性があります。
ただ、40代から始める趣味、初めての1台としては、これ以上ない選択肢の一つです。

カーボン(GTR Team/Garda)とアルミ(Montegrappa)、初心者はどちらを選ぶべきですか?

ご予算と主な用途で決めることをお勧めします。予算30万円以上で「乗り心地の良さ(振動吸収性)」と「将来的な満足感(所有感)」を重視するなら、間違いなくカーボン(GTR Team やGarda)が最適です。

予算20万円以下で、まずは通勤や週末のライドから始めたい、実用性も重視したいという場合は、アルミ(Montegrappa)が最も賢明な選択です。

まとめ:ウィリエールは「最高の相棒」。新しい週末があなたを待っている

ウィリエールを選ぶことは、単なる機材ではなく「最高の相棒」を選ぶこと。
それは健康、時間、そして仲間という、40代のあなたに必要な「自己投資」です。さあ、今週末、ショップで実車に触れ、新しい人生の第一歩を踏み出しましょう。

30年以上の実務経験から断言できるのは、ロードバイク選びは「スペック選び」であると同時に、「ライフスタイル選び」であるということです。

あなたがウィリエールを選ぶということは、単なる機材を購入することではありません。それは、100年を超えるイタリアの歴史を所有し、健康的な身体を取り戻し、失いかけた「自分だけの時間」を確保し、そして新しい仲間と出会う可能性を手に入れる、最高の自己投資です。

Gardaの洗練されたスタイルも、GTR Teamの万能な走行性能も、Montegrappaの実用的な汎用性も、すべてあなたの人生を豊かにするために設計されています。

想像してみてください。来週末、あなたがサイクリングロードを駆け抜ける姿を。
風を切る音、心地よい疲労感、そしてガレージで輝く「ラマート」のフレームを眺めながら飲む一杯のコーヒー。そのすべてが、あなたの新しい人生の始まりの合図です。

情報収集は、もう十分です。この記事が、あなたの「失敗したくない」という不安を、「踏み出してみたい」という確信に変えるきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。

今週末、お近くの正規販売店で、あなたの「最高の相棒」に触れてみてください。最高の自転車ライフが、あなたを待っています。


参考文献・引用元リスト

Asakita. (2022, 12月 17). Wilier Triestina 2023モデルのインプレッション. Ameba Blog.
https://ameblo.jp/asakita3/entry-12779585708.html

Bianchi Store. (n.d.). 【PRODUCT】VIA NIRONE 7がエントリーライダーにおススメの理由.
https://www.bianchi-store.jp/news/8600/

Chiba Cycle. (n.d.). SHIMANOコンポーネント 105とTIAGRAの違いを徹底解説!. https://chibacycle.com/blog/index.php?category=arrival&store=fujisawa&p=1981

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https://www.cyclowired.jp/news/node/363657

CycloWired. (2023, 2月 10). ウィリエール GTR-Team Disc 約30万円の油圧ディスクブレーキ完成車を特別ラインアップ.
https://www.cyclowired.jp/news/node/385142

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We Wilier. (n.d.-b). ライドレポート.
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Y’s Road Yokohama. (2024, 7月 22). 【Wilier】GTR TEAM DISC 105. https://ysroad.co.jp/yokohama/2024/07/22/175411

自転車高く売れるドットコム. (n.d.). Wilier買取相場.
https://www.bicycle-takakuureru.com/articles/267/