・ロードバイク初心者から上級者までの平均速度の詳細な目安
・40km走行時の具体的な所要時間と消費カロリー
・平均速度を効率的に上げるための実践的なトレーニング方法
・安全に速度を上げるための注意点と交通ルール
はじめに
ロードバイクを手に入れたものの、「自分はどれくらいの速度で走れるんだろう?」「他の人より遅いのかな…」と不安に感じていませんか?運動不足を解消したいけど、具体的にどう始めたらいいか分からない、という方もいるかもしれませんね。
この記事では、ロードバイクの平均速度の目安から、目標となる40kmを快適に走る方法、そして安全に速くなるためのヒントまで、あなたの疑問にしっかりお答えします。この記事を読めば、あなたのロードバイクライフがもっと楽しく、目標達成に近づくはずです。さあ、一緒に速度の悩みを解消し、自信を持ってペダルを踏み出しましょう!
ロードバイクの平均速度|初心者から上級者までのリアルな目安

初心者のロードバイク平均速度は20〜25km/h
ロードバイクに乗り始めて間もない「初心者」の方の平均速度は、おおよそ時速20kmから25kmが目安になります。これは、まだロードバイク特有のライディングフォームやペダリング技術に慣れていなかったり、長距離を走りきるための体力がこれからついてくる段階であるためです。
例えば、休憩なしで1時間走ったとして、進める距離は約20km~25kmということになります。
始めたばかりの頃は、無理に速度を上げようとせず、まずはロードバイクの操作に慣れること、そして安全に走行する感覚を掴むことが何より重要です。
最初は時速20kmを下回ることも全く珍しくありません。焦らず、自分のペースで楽しむことからスタートしましょう。この20〜25km/hという速度は、多くの方が最初に経験する、現実的な平均速度と言えます。
中級者のロードバイク平均速度は25〜30km/h
ロードバイクに乗り始めて数ヶ月から1年ほど経ち、ある程度の体力と技術が身についてきた「中級者」になると、平均速度は時速25kmから30km程度に向上してくることが多いようです。この段階では、定期的なライドで脚力がついてきたり、効率的なペダリングができるようになってくるため、より長い距離を快適に走れるようになります。
例えば、1時間で25km~30kmの距離を安定して走行できるイメージです。平坦な道であれば、時速30km巡航も可能な区間が出てくるでしょう。ただし、信号や坂道、風などの外的要因によって平均速度は変動します。このレベルになってくると、少しずつ仲間と一緒にツーリングを楽しんだり、イベントに参加したりといった目標が見えてくる頃かもしれませんね。
上級者・プロのロードバイク平均速度は30〜40km/h以上
さらに経験を積み、定期的なトレーニングを行っている「上級者」や、競技としてロードバイクに取り組んでいる「プロ」の世界になると、平均速度は時速30kmを安定して超え、時速40km以上で巡航することも珍しくありません。上級者であれば、ロングライドイベントなどで平均時速30km以上を維持して完走する方も多くいます。
ツール・ド・フランスなどの大会ではサポートの選手が風よけやペースメーカーになることもあり、平坦なステージで45km/h近い平均速度を記録することさえあるのです。これは、チームのバックアップもあり、長年の鍛錬によって培われた圧倒的な体力と、空気抵抗を極限まで減らす高度なライディングテクニック、そして最適な機材があってこそ達成できる領域です。
もちろん、これはあくまで目安であり、地形や風向き、一緒に走るメンバーなど、様々な条件で平均速度は大きく変わります。大切なのは、他者との比較ではなく、自分の成長を実感すること。今日より明日、少しでも速く、長く走れるようになることを目指すのがロードバイクの醍醐味と言えるでしょう。
ロードバイクで40kmを走るための完全ガイド|所要時間と計画の立て方

ロードバイクに乗る多くの初心者の方が、最初の具体的な目標として設定するのが「40kmの壁」ではないでしょうか。往復で約2時間のサイクリングは、達成感があり、健康維持にもぴったりな距離です。
では、実際に40kmを走破するためには、どれくらいの時間がかかり、どのような準備や計画が必要なのでしょうか?ここでは、40kmライドを成功させるための実践的なガイドをお届けします。
平均速度別|40km走行にかかる時間シミュレーション
最初のハードルとしては、40km完走から始めるとよいでしょう。40kmという距離を走りきるのにかかる時間は、もちろんあなたの「平均速度」によって大きく変わってきます。考えてみればシンプルですが、速度が速ければ速いほど、短い時間で目的地に到着できるのは理にかなっています。
具体的に見てみましょう。例えば、ロードバイク初心者の一般的な平均速度である時速20kmの場合、40kmを走破するには単純計算で40km ÷ 20km/h = 2時間が必要になります。そして、平均速度がグッと上がって夢の時速40kmで走れるなら、40km ÷ 25km/h = 1時間です。
さらに、中級者レベルの時速30kmを維持できれば、40km ÷ 30km/h = 約1時間20分となります。ただし、これらは休憩や信号待ちを含まない、あくまで走り続けた場合の理論上の時間です。実際のライドでは、休憩や予期せぬ停止時間も考慮する必要があります。
ですから、初心者が時速20km〜25kmで走る場合、休憩も含めると全体で2時間半から3時間程度を見ておくと安心でしょう。自分の現在の平均速度を知ることが、無理のない40km走行計画を立てるための最初の、そして最も重要なステップと言えます。
40km走行時の消費カロリーと健康効果
「運動不足を解消したい」「健康診断で体重を指摘された」という方にとって、40kmのロードバイク走行は非常に効果的なエクササイズになります。自転車に乗ることは全身を使う有酸素運動であり、特に長時間続けることで高いカロリー消費が期待できるからです。
消費カロリーは、体重や走行強度(速度や勾配)によって変動しますが、体重70kgの人が時速25kmで40kmを走行した場合、およそ800kcal〜1500kcal程度を消費すると言われています。これは、一般的な成人男性の1日の摂取カロリーの半分、あるいはそれ以上に相当する量です。これほどのカロリーを消費できる運動は、ウォーキングや軽いジョギングではなかなか難しいでしょう。
定期的に40km程度のライドを取り入れることで、効果的な体重管理はもちろん、心肺機能の向上、筋力アップ、ストレス解消など、様々な健康効果が期待できます。ただ走るだけでなく、「これだけカロリーを消費できた!」という達成感が、モチベーション維持にも繋がるはずです。まさに、体への投資と言えるでしょう。
長距離走行のためのペース配分とコース選び
40kmという距離を最後まで楽しく走りきるためには、「ペース配分」と「コース選び」が非常に重要になります。スタート直後に飛ばしすぎると、あっという間に体力を消耗してしまい、後半で失速したり、最悪の場合は足がつったりしてしまう可能性が高まります。
これを避けるためには、最初の10km〜15kmは少し「物足りないかな?」と感じるくらいの抑えたペースで入るのがおすすめです。体が温まり、リズムに乗ってきたら、徐々にペースを上げていきましょう。また、休憩を計画的に取ることも大切です。20km地点あたりで一度休憩を挟み、水分や補給食を摂ることで、後半のパフォーマンスを維持できます。
コース選びに関しては、初心者のうちは信号が少なく、アップダウンがあまりない平坦なルートを選ぶのが賢明です。勾配がきつい坂道が多いコースは、体力の消耗が激しく、心が折れてしまう原因にもなりかねません。事前に地図アプリなどでコースの高低差や休憩に適した場所(コンビニや公園など)を確認しておくと良いでしょう。事前の準備と賢い計画が、あなたの40km完走を力強く後押ししてくれます。
初心者が40kmを完走するための段階的トレーニング計画

「いきなり40kmは自信がない…」と感じる初心者の方も大丈夫です。目標を達成するためには、焦らず段階的にステップアップしていくことが最も確実な方法です。まずは、無理のない距離から始めて、体をロードバイクでの走行に慣らしていくことから始めましょう。
週末ごとに距離を伸ばしていく、といった計画も良いでしょう。また、週に数回、短時間でも良いのでロードバイクに乗る習慣をつけることも大切です。例えば、平日に30分〜1時間程度の短いライドを取り入れることで、脚力を維持・向上させることができます。
距離を伸ばすだけでなく、速度を少し意識してみたり、坂道に挑戦してみたりと、バリエーションを加えることで、飽きずにトレーニングを続けられます。小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、気づけば40km、そしてそれ以上の距離も走れるようになっているはずです。
このようなトレーニングを繰り返し行っていくうちに、40kmはおろか80km、100kmだって走破することは夢ではありません。日々の努力の結晶なのです。
ロードバイクの平均速度を安全に向上させる5つの方法
ロードバイクでの走行に慣れてきたら、「もう少し速く走れるようになりたいな」と思うのは自然な流れですね。ただし、単に力任せにペダルを漕いでも、効率が悪かったり、体への負担が大きかったりするだけかもしれません。平均速度を安全かつ効果的に向上させるためには、いくつかのコツがあります。
ここでは、今日から実践できる具体的な5つの方法をご紹介します。安全に配慮しながら、あなたのロードバイクスキルを次のレベルへと引き上げましょう。
ロードバイクで効率良く、そして速く走るための基本中の基本は、「正しいペダリング技術」を身につけることです。多くの初心者は、ペダルをただ上から踏み込むだけのペダリングになりがちです。
しかし、これではペダルにかかる力が常に変動し、推進力が不安定になり、無駄な力を使ってしまいます。理想的なペダリングは、ペダルを一回転させる間に、踏み込みだけでなく、引き上げや送り出しといった複数の動きを意識する「回す」ペダリングです。
まるで円を描くように、滑らかにペダルを回し続けるイメージです。これにより、脚の筋肉をバランス良く使い、ペダルへの力の伝達効率が格段に向上します。
目標としたいペダル回転数、つまり「ケイデンス」は、一般的に1分間に80〜90回転(rpm)と言われています。このくらいのケイデンスを維持することで、筋肉への負担を分散させ、長時間疲れにくく、かつ速度を維持しやすくなります。最初は意識するのが難しいかもしれませんが、意識して練習を続けることで、必ず体にしみついてきます。
ペダリングを「踏む」から「回す」へ変えるだけで、同じ体力でもより速く、より長い距離を快適に走れるようになるはずです。

ロードバイクの走行において、速度を上げる際に最も大きな抵抗となるのが「空気抵抗」です。特に速度が上がるほど、空気抵抗の影響は顕著になります。この空気抵抗を減らすために非常に効果的なのが、ロードバイク特有の「エアロポジション」を習得することです。
エアロポジションとは、体を前傾させ、空気を受ける前面投影面積を小さくする姿勢のことです。ドロップハンドルの上部(ブラケット)を握る、または下部(下ハン)を握ることで、より深い前傾姿勢を取ることができます。下ハンを握った姿勢は、特に空気抵抗削減に優れており、平坦な道を高速で巡航する際や向かい風の中を走る際に威力を発揮します。
もちろん、最初から無理な前傾姿勢を取る必要はありません。まずはブラケットを握る姿勢に慣れることから始め、徐々に深い前傾姿勢にも挑戦してみましょう。無理のない範囲で体を低く構えることを意識するだけで、風の影響を受けにくくなり、同じ力でペダルを漕いでも体感速度や平均速度が目に見えて向上するのを実感できるはずです。
空気と友達になるようなイメージで、風を味方につけましょう。
ロードバイクには、前後に複数のギア(歯車)がついており、これを使い分けることで、様々な状況下で快適かつ効率的にペダルを漕ぐことができます。適切な「ギア選択」は、速度を維持・向上させるための非常に重要なスキルです。基本的な考え方はシンプルです。
坂道を登るような負荷が大きい状況では、軽いギア(フロントを小さく、リアを大きく)を選び、ケイデンスを高く保ちながら無理なくペダルを回します。逆に、平坦な道を高速で走る際や追い風の状況では、重いギア(フロントを大きく、リアを小さく)を選び、しっかりと力を込めてペダルを踏み込みます。ギアチェンジは、ペダルを回しながら行うのがスムーズに行うコツです。
また、坂道の途中でギアを変えるのではなく、坂に入る前にあらかじめ適切なギアに変えておくと、体力を温存できます。常に「少し負荷がかかるけれど、快適なケイデンス(目安80〜90rpm)を維持できるギアはどれか?」と考えながら走ることで、無駄な体力消耗を防ぎ、結果的に長い距離を安定した速度で走れるようになります。
ギアをマスターすることは、あなたのロードバイクライフをより快適にし、平均速度を引き上げるための確実な方法です。
速度向上を目指すことは素晴らしいですが、何よりも優先すべきなのは「安全」です。ロードバイクを含む自転車は、道路交通法上「軽車両」と位置づけられており、いくつかの重要なルールとマナーを守る必要があります。
まず、自転車の「法定速度」についてですが、実は自動車のように明確な「時速〇〇kmまで」という一律の制限速度は定められていません。ただし、道路標識によって最高速度が指定されている場所では、その速度を超えることはできません。また、道路交通法には「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」という規定があります(道路交通法第70条)。
これはつまり、常に状況に応じた安全な速度で運転する義務がある、ということです。たとえ最高速度の制限がなくても、歩行者のそばを猛スピードで走り抜けたり、見通しの悪い交差点に速い速度で進入したりすることは許されません。原則として車道の左側を通行すること、信号を守ること、一時停止の標識では必ず止まること、飲酒運転をしないことなど、基本的な交通ルールを徹底しましょう。
また、歩行者や他の車両への配慮として、無理な追い越しをしない、幅寄せをしない、危険な走行をしないといったマナーも非常に大切です。安全な速度向上は、ルールとマナーがあってこそ実現できるのです。

ロードバイクの平均速度を着実に向上させるためには、日々の意識と、目的を持った練習が欠かせません。漫然とただ長い距離を走るだけでも効果はありますが、より効率的に速度アップを目指すなら、いくつかの「効果的な練習メニュー」を取り入れることをおすすめします。
まず基本となるのは、前述のペダリング技術やエアロポジション、ギア選択を意識しながら走る普段のライドです。これだけでも意識する前と後では大きな差が出ます。
トレーニング方法のバリエーション

インターバルトレーニング

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※インターバルトレーニングとは?
ロードバイクの平均速度を効率的に向上させるインターバルトレーニングは、高強度と低強度の運動を交互に繰り返す方法です。
ロードバイクの平均速度を効率的に向上させるインターバルトレーニングは、高強度と低強度の運動を交互に繰り返す方法です。
このトレーニングは心肺機能と乳酸耐性の向上に特に効果的で、短時間で高い運動効果が得られます。
具体的には、平坦な道または緩やかな上り坂で「2分間全力(最大心拍数の85〜90%程度)でペダルを回す→2分間ゆっくり(最大心拍数の60〜65%程度)回復」を5セット繰り返します。
初心者は週1回から始め、慣れてきたら週2回まで増やすのが適切です。セット数も最初は3セットから始め、体力に合わせて5セットまで増やしていきましょう。
坂道トレーニング
また、登り坂を利用した「坂道トレーニング」は、インターバルトレーニングと同じような効果が得られますが、さらに、心肺機能強化とともに筋力アップに大きな効果をもたらします。
このトレーニングを続けることで、心拍数も上がりにくくなるため、平地でも1段重いギヤを使うことで平均巡航スピードがアップします。
ロングライド
定期的に「ロングライド」や「を行うことで、基礎的な全身持久力が鍛えられ、長い距離を安定した速度で走れるようになり、平坦路での巡航速度アップにも寄与します。時間が一番かかるトレーニングなので、休日などを利用して行うとトレーニング計画が立てやすいでしょう。
フォーム練習
フォーム練習は、効率的なライディングポジションとペダリング技術を習得するための重要なトレーニングです。正しいフォームを身につけることで、同じ力でより速く、より長く走れるようになります。
実践方法
ミラートレーニング:駐車場や公園など安全な場所で、鏡に映る自分のフォームをチェックしながら練習します。壁に鏡を設置できる場所やショーウィンドウの反射を利用すると効果的です。
動画撮影分析:スマートフォンで自分の乗車フォームを横や後ろから撮影し、理想的なフォームと比較します。特にペダリング時の膝の位置や上半身の安定性に注目しましょう。
片足ペダリング:平坦な安全な場所で、片足だけでペダリングする練習を行います。これにより円滑なペダリングサイクルを身につけられます。各足30秒から始め、徐々に時間を延ばしていきます。
ポジション確認:前傾姿勢の角度、ハンドル位置、サドル高などを少しずつ調整して、最も効率良く漕げる位置を見つけます。長時間乗っても疲れにくいポジションが理想です。
ぺーサー走
ペーサー走とは、設定した目標速度を一定時間または一定距離維持するトレーニング方法です。このトレーニングは巡航速度の向上と、その速度を長く維持する能力を養うのに非常に効果的です。
実施方法
・5〜10分間のウォームアップを行います
・少し頑張れば維持できる「目標速度」を設定します(例:現在の平均速度+2〜3km/h)
・その速度で5〜10kmの区間を走ります
・その後、5分間程度のリカバリー(ゆっくりとしたペース)で疲れを回復
・2〜3セット繰り返します
効果と進め方
ペーサー走の最大の効果は、「ラクに速く走れる」感覚を体に覚えさせることです。脳と筋肉が協調して効率的に力を使う能力が向上します。初心者は週1回、5kmの距離から始め、徐々に距離と頻度を増やしていくのがおすすめです。
目標速度は無理のない範囲で設定し、途中で息切れするようなら速度を落とします。継続することで、最初は辛かった速度がやがて普通に感じられるようになり、平均速度の向上につながります。
測定機器があれば理想的ですが、なくても「息が少し上がるけど会話はできる程度」の強度を目安にするとよいでしょう。
定期的なフォーム練習を通じて、無駄な力みがなくなり、スムーズで効率的なペダリングができるようになります。週に1回、15-20分程度の練習から始めるのがおすすめです。
初心者のうちは、まずは安全な場所でペダリング練習をしたり、短い距離のライドを続けたりすることから始めましょう。慣れてきたら、少しずつ練習の強度や距離を上げていく(週ごとに距離を5km増加するなど)ことで、着実に平均速度を向上させることができます。自分に合った練習メニューを見つけ、継続することが、速度アップへの一番の近道です。
よくある質問|ロードバイクの平均速度Q&A
ロードバイクの平均速度について、ここまで解説してきましたが、読者の方の中には、まだいくつかの疑問を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、ロードバイクの平均速度に関してよく聞かれる質問にお答えしていきます。あなたの不安や疑問を解消し、より安心してロードバイクを楽しめるよう、一つずつ丁寧に見ていきましょう。

- ロードバイク初心者の平均速度25kmは遅いですか?
ロードバイク初心者の平均速度が時速25kmというのは、全く遅くありません。むしろ、非常に標準的な、あるいはそれよりも少し速いと感じるくらいの立派な速度と言えます。
ロードバイクに乗り始めたばかりの頃は、まず車体に慣れること、スムーズな発進・停止、安全なコーナリングなど、覚えることがたくさんありますよね。加えて、ロードバイク特有の前傾姿勢や、ケイデンスを意識したペダリングといった技術も徐々に身につけていく必要があります。体力的にも、長距離を一定のペースで走り続けるための持久力は、乗り込みながら養われていきます。
だからこそ、多くの初心者が最初は時速20km前後からスタートし、慣れてくるにつれて25km/hあたりに落ち着くことが多いのです。時速25kmで安定して走れているなら、ロードバイクの基本操作や体の使い方が順調に習得できている証拠です。自信を持って、さらなるレベルアップを目指してください。
- ロードバイクで40km走るのに2時間は標準的ですか?
ロードバイクで40kmの距離を走るのにかかる時間が約2時間というのは、休憩や信号待ちをほとんど含まない、比較的速いペースで走った場合の時間と言えます。
前のセクションでも触れましたが、単純計算で時速20kmの平均速度なら2時間、時速25kmなら1時間36分となります。しかし、実際のサイクリングでは、信号での停止、水分補給のための休憩、景色を眺めたり写真を撮ったりするための立ち止まりなど、様々な要因で走行時間は延びるのが普通です。
特に初心者の場合、時速20km〜25kmで走り、途中で休憩を挟むと、全体の所要時間は2時間半から3時間程度になることが多いでしょう。ですから、もしあなたが休憩込みで2時間を40km走れるなら、それは標準以上、十分に速いペースで走れていると言えます。もし休憩込みで2時間以上かかっているとしても、それは全く問題ありません。自分の体力やペースに合わせて、無理なく完走できる時間で走ることが大切です。
- 年齢によって平均速度の目安は変わりますか?
はい、一般的に年齢によって平均速度の目安は多少変わってくると考えられます。若い世代の方が体力や回復力が高いため、平均速度も出しやすい傾向にあります。
しかし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人差が非常に大きいです。ロードバイクの平均速度は、年齢そのものよりも、どれだけ定期的にトレーニングをしているか、これまでの運動経験はどのくらいか、といった要素に大きく左右されます。例えば、20代後半では25-30km/h、30-40代では23-28km/h、50代以上では20-25km/hといった目安。
また、年齢を重ねるにつれて、無理な速度を出すよりも、自分の体と相談しながら、長く楽しく続けられるペースを見つけることの方が重要になってくる方も多いでしょう。結論として、年齢は一つの参考にはなりますが、あなたの平均速度を決める絶対的な要素ではありません。今のあなたの体力や経験に基づいた、自分自身のペースで楽しむことが何よりも大切です。
- ロードバイクの平均速度を測る正しい方法は?
ロードバイクの平均速度を正確に測るには、専用の機材を使うのが最も一般的で正確な方法です。最も手軽なのは「サイクルコンピューター」を使用することです。
サイクルコンピューターは、車輪に取り付けたセンサーが回転数を感知し、走行距離や現在の速度、そして平均速度などをリアルタイムで表示・記録してくれます。様々な機能を持ったモデルがあり、GPS機能付きのものであれば、走行ルートや獲得標高なども記録できて便利です。
ただしGPS機器の場合、建物や樹木が多い環境では精度が落ちることがあるため、サイクルコンピューターとの併用がより正確なデータを得るコツと言えるでしょう。また、スマートフォンアプリと連携して使用するタイプや、GPSウォッチと連携して走行データを記録する方法もあります。これらの機材を使えば、信号での停止時間や休憩時間を含めた「平均速度」と、実際にペダルを回して進んでいる間の「走行中の平均速度」を分けて記録できるものもあります。
ライド後にデータを確認することで、自分の走行ペースを客観的に把握し、トレーニングの成果を測る指標として活用できます。
- 風や坂道は平均速度にどれくらい影響しますか?
風向きや風の強さ、そしてコースに占める坂道の割合は、ロードバイクの平均速度に非常に大きな影響を与えます。
向かい風の中を走る場合、空気抵抗が大幅に増えるため、同じ力でペダルを回しても速度は著しく低下し、平均速度も下がります。逆に、追い風の場合は空気抵抗が減り、背中を押されるような感覚で楽に速度を維持・向上させることができ、平均速度も高くなります。横風の場合は、バランスを取るのが難しくなったり、風圧で速度が落ちたりします。
また、上り坂では当然速度は落ち、下り坂では速度が上がります。アップダウンの多いコースでは、平坦なコースと比べて全体の平均速度は下がる傾向にあります。具体的には、強い向かい風では平均速度が20-30%も落ち、5%の勾配の上り坂では平坦路に比べて30-50%程度速度が低下すると推測されます。これらの外的要因は自分でコントロールできませんが、影響があることを理解しておけば、平均速度が想定より遅くても落ち込む必要はありません。風が強い日や坂道の多いコースでは、無理に速度を維持しようとせず、安全に走行することを最優先しましょう。
まとめ|自分に合ったロードバイクの平均速度を見つけよう

ロードバイクの平均速度について、初心者から上級者までの目安、40km/h走行のヒント、そして速度アップの具体的な方法まで見てきました。大切なのは、他人の速度と比べて一喜一憂するのではなく、今のあなたの体力や目標に合った「自分自身の平均速度」を見つけ、さらにトレーニングによって40km/h走行を獲得することです。
そして、安全第一でロードバイクを楽しみながら、少しずつ、確実にレベルアップを目指していくこと。今日からご紹介したペダリングやギアの使い方、安全マナーなどを意識するだけでも、走りはきっと変わるはずです。あなたのロードバイクライフが、さらに充実したものになることを願っています!
今すぐ始める!ロードバイクの速度向上トレーニング
平均速度の目安を知り、40km/h走行のイメージが掴めたら、次はいよいよ実践です!あなたのロードバイクライフをさらに豊かにするために、今すぐできるアクションを始めましょう。
まずは、正確なデータで成長を実感できるサイクルコンピューターを手に入れてみませんか?自分に合った一台を見つけることで、日々のライドがもっと楽しくなることでしょう。
また、この記事で触れた内容を元に、あなただけの初心者向けトレーニングプログラムを計画するのも良いアイデアです。
一人でのトレーニングに限界を感じたら、地域のサイクリングクラブやイベントに参加して、仲間と一緒に切磋琢磨するのもおすすめです。さあ、今日から一歩踏み出して、理想のロードバイクライフを実現しましょう!