- 異音診断の決定版: 「音質(チャリチャリ・ガチャガチャ)」×「発生タイミング」から、不調の原因をピンポイントで特定するプロ仕様の診断フロー
- ドライバー1本の魔法: 初心者でも失敗しない「インデックス調整」の極意と、逆に触ってはいけない「H/Lリミットボルト」の境界線
- 寿命のサイン: チェーン、スプロケット、プーリー、ワイヤー。交換時期を見極める0.1mm単位の判断基準
- 電動コンポの死角: Shimano Di2やSRAM AXS特有の「トリム調整」「マイクロアジャスト」完全ガイド
プロへの依頼: 「伝わらない」を防ぐショップへのオーダー方法と、適正な工賃相場の目安
はじめに
ガチャッ。
シフトレバーを押し込んだ瞬間、嫌な金属音が響いた。週末の朝、楽しみにしていた峠道へのライド。それが、一瞬にして不安な整備作業へと変わる——そんな経験をお持ちではないでしょうか。
坂道でトルクをかけるたびに「チャリチャリ」とチェーンが擦れる音。
トップギアに入れた途端、「カチャン!」と意図せずギアが変わってしまう恐怖。
静かにペダルを回し、風の音とタイヤのロードノイズだけを感じて無心になりたいのに、駆動系から聞こえてくる不協和音が気になって仕方がない。
「このまま走り続けていいのだろうか」
「どこかが致命的に壊れかけているのでは」
そんなモヤモヤを抱えながら走るのは、ストレス以外の何物でもありません。
私は30年以上ローバイクライダーとして、数え切れないほどのロードバイクを見てきました。その手で触れてきたバイクたちは、言葉を話しません。
しかし、その「音」を通じて、驚くほど雄弁に自身の不調を訴えかけてきます。
経験から断言できることがあります。
変速異音の9割は、高額なパーツ交換や複雑な修理を必要としません。
正しい知識に基づいた「診断」と、ほんの少しの基本的な「調整」。時にはアジャスターボルトを半回転させるだけ――で、嘘のように解消できるのです。
しかし一方で、残りの1割には「即座に走行を中止すべき致命的なサイン」が隠されています。それを聞き逃せば、ディレイラーをホイールに巻き込み、フレームごと破壊するような大事故に繋がりかねません。
この記事では、異音の種類から原因を論理的に特定する「聴診術」、専用工具なしで実践できる調整手順、そしてプロに任せるべき判断基準まで、体系的に解説していきます。
さあ、ドライバー1本を手に、愛車の声に耳を傾けてみましょう。
【診断】異音の正体は?「音色」と「リズム」で病巣を特定する聴診チャート

異音の種類別チェックリスト
「どこがおかしいのかわからない」。
これが整備における最大の壁であり、多くのライダーがショップに駆け込む理由でしょう。
しかし、バイクは正直です。発せられる「音」には、明確なメッセージが込められています。
まずは焦らず、耳を澄ませてみてください。
その音は、乾いていますか? 湿っていますか? リズムは一定ですか?
以下のチャートは、私の経験から編み出したチャートで、実際に使っているフローを言語化したものです。
| 音の特徴(擬音) | 発生タイミング | 疑われる主な原因 | 緊急度 | 対処法 |
| チャリチャリ… | 特定のギアで走行中 | ワイヤーの初期伸び、張力不足 | 低 | アジャスターボルト調整 |
| ガチャガチャ! | 変速しようとした瞬間 | インデックス設定のズレ | 中 | アジャスターボルト調整 |
| カリカリ… | 常に一定のリズムで | オイル切れ、チェーンの微細なサビ | 低 | 注油、チェーン洗浄 |
| ゴリゴリ… | トルク(力)をかけた時 | チェーン・スプロケットの寿命摩耗 | 中 | 摩耗チェッカーで確認 |
| ガロンガロン | ローギア(最大)に入れた時 | ガイドプーリーとスプロケの接触 | 中 | Bテンションボルト調整 |
| ガシャッ!(不規則) | ダンシングや高負荷時 | チェーンリング摩耗、歯飛び | 高 | パーツ交換 |
| カチッ、カチッ | ペダル回転の特定位置 | BB、ペダル、チェーンの固着リンク | 中 | 各部の増し締め、注油 |
なぜ「初期伸び」は起こるのか? メカニズムを理解する
新車を購入した後、あるいはワイヤー交換をしてから1ヶ月後。最も頻繁に遭遇するのが「チャリチャリ音」です。
これは故障ではありません。新品のインナーケーブル(ステンレス製の撚り線)は、使用開始から数百キロ走る間に、強い張力によって金属の繊維同士がギュッと締まり、物理的にわずかに伸びるのです(Shimano, n.d.)。
「調整したばかりなのにおかしい」。
そう感じる時こそ、この初期伸びを疑ってください。
リアディレイラーは、シフターから引っ張られる「ワイヤーの張力」と、ディレイラー自身の「バネの戻る力」の均衡(バランス)によって位置決めされています。
ワイヤーが伸びるということは、引っ張る力が弱まることを意味します。すると、ディレイラーのバネの力が勝り、ガイドプーリーの位置がわずかにトップ側(外側・小さいギアの方)へズレてしまいます。
このわずか0.5mm程度のズレが、チェーンを隣のギア(トップ側のギア)の側面に接触させ、「チャリ…チャリ…」という継続的な金属音を生み出す正体なのです。
【実践】ドライバー1本で完結!自分でできる「インデックス調整」の極意

- どのアジャスターを回せばいいの?
リアディレイラー後方、またはケーブル途中にある「黒いツマミ」を探してください。
自分で調整すると聞くと、「壊してしまうのではないか」「元に戻せなくなるのではないか」と不安になるかもしれません。
しかし、これから紹介する「インデックス調整」は、基本的にアジャスターボルトを手で回すだけの作業です。
工具すら不要な場合が多く、仮に失敗しても、回した分だけ逆に戻せば元の状態に復帰できます。恐れることはありません。
- メンテナンススタンド(後輪を浮かせられるもの)
- ※ない場合は、誰かに後輪を持ち上げてもらうか、サドルを鉄棒などに引っ掛けて後輪を浮かせます。
- プラスドライバー(または2mm/3mm六角レンチ ※モデルによる)
- 静かな環境(微細な音を聞き分けるため)
シフトアップ(重いギアへ)が決まらない時の処方箋
手元のレバーでシフトアップ操作をしたのに、チェーンが重いギア(小さい歯車)へ落ちない。あるいは、「ガチャガチャ」と鳴るだけで変速が遅れる。
ワイヤーが「張りすぎている」、またはアウターケーブル内の摩擦(フリクション)が大きすぎて、「ワイヤーが戻りきらない」状態です。
①クランクを手で回しながら、不調が出るギアに入れます。
②リアディレイラー(またはダウンチューブ)のアジャスターボルトを、「時計回り(右回し)」に回します。
③これは、ボルトをねじ込む動作です。ボルトが奥に入ると、実質的にアウターケーブルの長さが短くなり、インナーワイヤーが「緩む」方向へ作用します。
④1/4回転(クォーターターン)ずつ回し、その都度クランクを回して変速のスムーズさを確認します。
シフトダウン(軽いギアへ)が決まらない時の処方箋
手元のレバーでシフトダウン操作をしたのに、チェーンが軽いギア(大きい歯車)へ登らない。あるいは、登ろうとして「チャリチャリ」と音だけがする。これが「初期伸び」の典型的な症状です。
ワイヤーが「緩んでいる」(伸びている)ため、ディレイラーをロー側へ引っ張り上げる力が不足しています。
①同様にクランクを回しながら確認します。
②アジャスターボルトを、「反時計回り(左回し)」に回します。
③これは、ボルトを緩めて外側へ繰り出す動作です。ボルトが出てくると、アウターケーブルの経路が長くなり、相対的にインナーワイヤーが「張る」方向へ作用します。
④これも1/4回転ずつ慎重に行います。「スッ」と気持ちよくチェーンが登るポイントを探ります。
kira
【プロのコツ:音の消える一点を探せ】
調整の極意は、目で見るのではなく「耳で聞く」ことです。
例えば、3速から4速へ変速した後、チェーンが4速のギアに収まっているのに「チャリチャリ」と鳴っている場合。
これはチェーンが隣の3速か5速のどちらかに触れそうになっている証拠です。
アジャスターを微調整し、このノイズが「完全に無音になるスイートスポット」を探り当ててください。そこが、機械として正しい位置です。
もし、上記の診断と調整をすべて試しても異音が消えない、あるいは「自分で触るのはどうしても怖い」「余計に悪化させそうで不安」と感じるなら、無理をせずプロショップへ相談してください。
それは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、これだけの知識を持った上で「自分では手に負えない」と判断できることこそ、賢明なサイクリストの証です。
特に、落車した後や、駐輪中に右側に倒してしまった場合。「ディレイラーハンガー」の曲がりが原因である可能性が極めて高いです。
これは肉眼では判別しにくく、専用の修正工具(ディレイラーハンガーゲージ)が必須の作業です。
これを素人がモンキーレンチなどで強引に曲げ直そうとすると、アルミ素材のハンガーは金属疲労であっけなく折れます。フレームそのものにダメージを与える前に、プロの診断を仰いでください。
ショップへの賢い依頼の仕方
ただ「変速がおかしい」と伝えるよりも、この記事の診断結果を添えてください。
- 「トルクをかけて登る時だけ、ミドルギア付近でチャリチャリ鳴ります」
- 「自分でインデックス調整を試みましたが、トップ側だけ合いません」
このように具体的に伝えることで、メカニックも原因の絞り込みが早くなり、結果として工賃や預かり期間の短縮につながることもあります。
触るべきか、触らざるべきか。「H/Lリミットボルト」と「Bテンション」の正解

初心者が最も陥りやすい罠。それは、「調整ボルトなら何でも回せば直る」という誤解です。
ディレイラーには、手で回せるアジャスターボルト以外に、ドライバーで回す3つのボルトが存在します。
それぞれの役割を正しく理解しないと、チェーン落ちなどの深刻なトラブルを招きます。
H(トップ)側・L(ロー)側調整ボルトの役割
この2本のボルト(多くの場合、HとLの刻印があります)は、変速のスムーズさを調整するものではありません。
「ディレイラーがこれ以上外側(または内側)に行かないようにする行き止まりの壁」を作るためのものです。
- Hボルト(トップ側): チェーンが一番重いギアよりも外側(フレーム側)へ落ちないように制限する。
- Lボルト(ロー側): チェーンが一番軽いギアよりも内側(スポーク側)へ落ちないように制限する。
もし変速の調子が悪いからといって、このボルトを無闇に回すと、チェーンがスプロケットを超えて脱落します。
特にLボルトの調整ミスは致命的です。ローギアを超えてチェーンが落ちると、回転しているスポークとスプロケットの間にチェーンが噛み込み、リアディレイラーごとねじ切れてホイールもフレームも全損する可能性があります。
基本的に、「チェーン落ち」していない限り、この2本のボルトは触る必要がありません。
Bテンション調整(ガイドプーリーとスプロケの距離感)
「変速は決まるが、ローギアに入れるとゴロゴロと重い音がする」。
あるいは
「変速のキレが悪い」。
そんな時に確認すべきなのが、3つ目のボルト、「Bテンションボルト」です。
役割:リアディレイラー全体の角度を調整し、ガイドプーリー(上のプーリー)とスプロケットの歯先との「距離」を決めます。
距離が近すぎる場合
- 症状: ローギアでプーリーの歯とスプロケットの歯が物理的に接触し、「ガロンガロン」「ゴロゴロ」という異音が発生します。また、バックペダル(逆回転)をした時に詰まるような感触があります。
- 調整: Bテンションボルトを「時計回り(締め込む)」にします。バネの力でディレイラーが後方へ動き、距離が離れます。
距離が遠すぎる場合
- 症状: 異音はしませんが、変速のレスポンスが遅くなります。レバー操作からワンテンポ遅れて「ヌルッ」と変速する感覚になります。
- 調整: Bテンションボルトを「反時計回り(緩める)」にします。プーリーがスプロケットに近づき、変速のキレが向上します。
シマノの推奨値
フロントをインナー、リアをロー(最大ギア)に入れた状態で、ガイドプーリーの歯先とスプロケットの歯先の距離が5〜6mm程度になるのが適正です(Shimano, DM-RARD010-03)。
最近の「シャドーRD」タイプのディレイラーは、この距離設定が変速性能にシビアに影響します。スプロケットの歯数(11-28Tから11-34Tなど)を変えた場合は、必ず再調整が必要です。
まだ直らない?見落としがちな「消耗パーツ」の寿命診断

調整ボルトをいくら回しても、音が消えない。変速が決まらない。
そんな時は、調整不足ではなく、パーツ自体の寿命(摩耗)を疑うべき段階です。金属パーツも、永遠ではありません。むしろ、消耗品と割り切る冷徹な目が必要です。
チェーンの寿命は「距離」ではなく「伸び率」で測る
チェーンは「3,000km走ったら交換」とよく言われますが、これはあくまで目安に過ぎません。
ライダーの体重、パワー(ワット数)、走行環境(雨天走行の有無)、メンテナンス頻度(注油の質)によって、チェーンの寿命は劇的に変わります。
チェーン伸びのメカニズム
チェーンのプレート自体が伸びるわけではありません。接続部の「ピン」と「ブッシュ(ローラー内部)」が摩耗して痩せることで、結果として全長が長くなるのです。
確実な診断法
「チェーンチェッカー」による計測が唯一の正解です。
- 0.5%の伸び: 11速、12速チェーンの交換推奨ライン。
まだ変速に大きな支障はありませんが、この段階で交換することで、スプロケットを保護できます。
- 0.75%以上の伸び: 危険水域。
チェーンのピッチが広がりすぎて、スプロケットの歯と噛み合いません。「ガチャッ」と歯飛びしたり、トルクをかけると「ゴリゴリ」音が鳴ります。
Park ToolのCC-4などの精密なチェッカーを使用し、伸び率を確認してください(Park Tool, 2024)。
「まだ使える」という判断が一番高くつきます。 伸びきったチェーンは、高硬度のヤスリのように機能し、高価なスプロケットやチェーンリングの歯を「サメの背びれ」のように鋭く削り取ります。
こうなると、チェーン交換だけでは歯飛びが止まらず、駆動系全ての総交換(数万円コース)が確定してしまいます。
プーリーの回転と「クラック」の恐怖
見落としがちですが、プーリーは自転車の中で最も高速回転しているパーツの一つです。洗車時にチェーンを外した状態で、指でプーリーを弾いてみてください。
- 「シャーッ」といつまでも回り続ける:
良いことのように思えますが、実は内部のグリスが流出し、ドライ状態で回転している(油切れ)可能性があります。特に純正のブッシュ式プーリーの場合、適度な抵抗感(ヌルッとした回転)が正常です。
- 指で触るとグラグラする:
ガイドプーリー(上)には、変速をスムーズにするために元々わずかな左右の遊び(ガタ)が設けられているモデルもあります。しかし、テンションプーリー(下)がガタガタの場合や、回転軸に対して斜めに傾く場合は摩耗限界です。
また、樹脂製のプーリーにヒビ(クラック)が入っていないかも目視で確認しましょう。経年劣化した樹脂は脆く、走行中に割れるとチェーン脱落という大惨事を招きます。
意外な伏兵、ワイヤーの「ほつれ」
インデックス調整がどうしても安定しない場合、ワイヤーが切れかかっている可能性があります。
特にチェックすべきは2箇所。
- STIレバー内部(タイコ付近)
- 変速操作で最も屈曲疲労が溜まる場所です。ブラケットカバーをめくり、変速操作を繰り返しながら、内部でワイヤーが「ササラ状」にほつれていないか確認してください。
これが切れると、ライド中に変速不能になります。
- BB下のケーブルガイド付近
- 泥水やドリンクの糖分が付着し、錆びやすいポイントです。
動きが渋くなると、シフトダウン(ワイヤーを緩める動作)がスムーズにいかず、音が鳴ります。
異音のないロードバイクは、ただ静かなだけではありません。
ペダルを踏み込んだ力が、チェーン、スプロケット、ホイールへと、淀みなく、ロスなく伝達されていく快感。
耳に届くのは、風を切る音と、タイヤがアスファルトを捉える低いロードノイズだけ。
それこそが、ロードバイクという乗り物が本来持っているポテンシャルであり、私たちが求めてやまない「人馬一体」の至福の時間なのです。
今度の週末、まずはチェーンの汚れを拭き取り、オイルを一滴さすところから。
あなたの手で愛車の機嫌を直せた時の達成感は、きっと次のライドの景色を、より鮮やかに変えてくれるはずです。
さあ、愛車との対話を始めましょう。
電動変速(Di2/AXS)特有の「トリム調整」とトラブルシューティング

「電動ならワイヤーが伸びないから調整不要」というのは、半分正解で半分間違いです。
確かに初期伸びはありませんが、ディレイラーハンガーの微細な曲がりや、輪行時の衝撃によるズレは発生します。
また、電動ならではの機能として、**「オートトリム」**のズレが異音の原因になることがあります。
アジャスターボルトがない電動コンポはどう調整する?
物理的なボルトを回す代わりに、モーターの停止位置をデジタルで微調整します。
Shimano Di2の場合
- 調整モードへの移行: ジャンクションAのボタンを長押し(LEDが点灯)、またはE-TUBEアプリとBluetooth接続して調整画面へ。
- マイクロアジャスト: シフトスイッチを押すと、通常の変速ではなく、ディレイラーがごくわずかに(約0.2mm単位で)動きます。
- 異音の消去: クランクを回しながら、プーリーがスプロケットの真下に来るように、異音が消えるポイントまで位置をずらします。
- 特に「変速はするがチャリチャリ鳴る」場合は、この機能を使ってガイドプーリーの位置を最適化します(Shimano, DM-GARD001-02)。
SRAM AXSの場合
- マイクロアジャスト:
シフターのペアリングボタン(内側の小さなボタン)を押しながら、シフトパドルを操作します。 - 視覚的な確認:
これによりディレイラーが微調整されます。
SRAMのスマホアプリを使えば、現在の設定値や各ギアごとの変速履歴、バッテリー残量も詳細に管理できます(SRAM, n.d.)。 - チェーンギャップ調整:
SRAMはBテンション(チェーンギャップ)の調整が非常にシビアです。
必ず付属の「チェーンギャップ調整ゲージ」を使用し、特定のギア(モデルにより異なる)でガイドラインが一致することを確認してください。
これがズレていると、AXSの変速性能は著しく低下します。
転倒してないのに動かない?「クラッシュモード」の解除
電動変速機には、強い衝撃を受けた際に内部のモーターやギアを守るため、自動的に接続を切り離す「クラッシュモード(セーバー機能)」が搭載されています。
バイクを倒してしまった後、変速が全く動かなくなったら、故障を疑う前にこのモードを疑ってください。
Shimanoの場合、ジャンクションのボタンを長押し(赤点滅→赤点灯)するか、クランクを回しながら変速操作を繰り返すことで復旧するケースが大半です。
まとめ

変速異音は、バイクからの「助けて」というサインです。
放置すればパーツの寿命を縮め、パワーを浪費し、最悪の場合は走行不能なトラブルに繋がります。
しかし、恐れることはありません。原因は必ず論理的に特定できます。
- 音を聞き分ける: チャリチャリ(調整不足)、ゴリゴリ(寿命・摩耗)、ガロンガロン(Bテンション)、ガチャガチャ(インデックス不良)。音色から病状を推測する。
- 基本調整を試す: アジャスターボルトを「1/4回転」ずつ回す。時計回りで緩め、反時計回りで張る。
- 消耗品を測る: 距離ではなく「実測値」で。チェーンチェッカーで0.5%伸びを確認し、プーリーのクラックを目視する。
- 無理ならプロへ: ハンガー曲がりや内部破損は迷わずショップへ。
メンテナンスは、ライドの一部です。
愛車のコンディションを知ることは、あなた自身の安全を守り、サイクルライフをより長く、深く楽しむためのパスポートなのです。
参考文献・引用元リスト
※本記事は、以下の資料・データに基づき作成いたしました。
※スペック情報について:本記事のスペック情報は2026年1月時点のものです。詳細は、各メーカーのHP等でご確認ください。
※安全に関する注意:ロードバイクは車両です。道路交通法を遵守し、ヘルメット着用、適切な装備での走行を心がけてください。不安な場合は、必ずプロショップに相談してください。
Park Tool. (2024, January 23). Chain Checking & Wear. Park Tool.
https://www.google.com/search?q=https://www.parktool.com/en-us/blog/repair-help/chain-checking-wear
Shimano. (n.d.). Rear derailleur (DM-GARD001-02) [Dealer’s manual]. Retrieved from https://si.shimano.com/en/pdfs/dm/GARD001/DM-GARD001-02-ENG.pdf
Shimano. (n.d.). Rear derailleur (Di2) (DM-RARD010-03) [Dealer’s manual]. Retrieved from https://si.shimano.com/en/pdfs/dm/RARD010/DM-RARD010-03-ENG.pdf
SRAM. (n.d.). Road AXS tech tips and tuning. Retrieved from
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Technical FAQ: Should you leave the factory lube on a new chain?. Outside Online. https://velo.outsideonline.com/road/road-racing/technical-faq-should-you-leave-the-factory-lube-on-a-new-chain/

