- 平坦50kmにおける初心者・中級者・上級者の現実的な平均速度目安
- 「25km/hから30km/hの壁」が生まれる物理学的メカニズムと必要パワー
- 0円で実践できるエアロポジションやメンテナンスによる速度アップ術
- タイヤ・チューブ交換など「買えるワット」のコスパランキング
- 50km走行に必要な補給食、携帯工具、身体のケア方法
- 向かい風への対処法とペーシング戦略の科学
はじめに
ハァ、ハァ、ハァ——。
信号待ちで荒い息を整えている横を、「シューッ」と涼しい顔のロード乗りが駆け抜けていく。
こちらの心拍計は170オーバー。
なのに、サイクルコンピュータが示す数字は残酷なまでに冷徹だった。「平均速度23km/h」。
隣のライダーは30km/h巡航。こちらは必死にペダルを踏んでいるというのに!
同じ人間、同じ道路。なぜこれほど差がつくのだろうか。
ロードバイクを始めて半年。50kmのライドにも慣れてきたはずなのに、速度は一向に上がらない。
「センスがないのかな」
「もっと高い機材を買わないとダメなのかな」
——そんな不安が、ふと頭をよぎる瞬間。これは、ロードバイクに乗る誰もが経験する通過儀礼のようなものかもしれません。
私も30年以上前、まったく同じ壁にぶつかりました。
当時は今のようにパワーメーターもなければ、科学的なトレーニング理論も一般には普及していない時代。
ひたすら「根性で漕げ」と言われ、やみくもにペダルを回し続けた結果、腰痛で3ヶ月もバイクに乗れなくなったこともあります。
しかし、この30年で自転車の世界は劇的に変わりました。
空気抵抗の研究、転がり抵抗の科学、人間の生理学的メカニズムの解明
——これらの知見が積み重なり、今では「なぜ速くなれないのか」「何をすれば速くなるのか」が、驚くほど正確にわかるようになっています。
結論から言えば、平均速度25km/hから30km/hへの向上は、精神論では達成できません。
そこには物理法則という、どうあがいても逃れられない壁が存在するからです。
とはいえ、その壁の正体を正しく理解し、科学的に効率の良いアプローチを選べば、特別な才能がなくても、高額な機材がなくても、着実に速度を上げていくことは可能なのです。
本記事では、私自身の30年にわたる実走経験と、最新の科学的研究データを組み合わせ、平坦50kmにおける平均速度向上のための「本当に効く」戦略をお伝えします。
0円でできる工夫から、コストパフォーマンスの高い機材投資まで、順を追って解説していきましょう。
【希望と現実】50kmという「鏡」が映し出すあなたの走力

50kmという距離は、ロードバイク初心者にとって絶妙な挑戦です。
長すぎず、短すぎず、自分の成長を実感できる「ちょうどいい」長さ。
この距離をどれだけの速度で走れるかが、ロードバイクライダーとしての基礎体力を映し出す鏡となります。
「20~25km/h」という現実——落胆する必要はまったくない
「ロードバイクは速い」というイメージを持って始めた方も多いでしょう。確かに、ママチャリの時速15km程度と比べれば、ロードバイクは圧倒的にスピードが出ます。
しかし、初心者が平坦路を単独で走った場合、現実的な平均速度は多くの場合20km/hから25km/h程度です。
これは経験則であり、体格や運動経験、バイクの状態によって個人差があることは念頭に置いてください。
運動習慣がほとんどなかった30代後半の男性を例に挙げましょう。
この方がロードバイクを購入して最初の数ヶ月、30分から1時間の連続走行で出せる平均速度は、おおむね20km/hから25km/h。
瞬間的に35km/h程度まで加速できても、それを維持することは大変難しいと思います。
これが多くの初心者の「リアル」な数値なのです。
「え、もっと速いと思っていた」と落胆する必要はまったくありません。
むしろ、この速度域で安定して走れるようになることが、次のステップへの大切な土台となります。
週に2回、1~2時間程度の練習に加えて週末に50km程度を走り込めば、半年ほどで平均速度が25km/hから30km/h程度まで向上する方も少なくありません。
ただし、これも個人差が大きいため、あくまで目安として捉えてください。
ちなみに、プロのロードレーサーがレースで出す平均速度は、コースや状況によって大きく変動しますが、平坦ステージでは平均40km/h台に達することもあります。
ただし、これは集団走行によるドラフティング効果(空気抵抗の大幅削減)や、チームのアシストがあってこその数値。
単独走行でこのスピードを維持できる人間は、世界でもほんの一握りでしょう。
50km走行にかかる時間と消費カロリー早見表
では、平均速度によって50km走行に要する時間はどう変わるのでしょうか。以下の早見表をご覧ください。
| 平均速度 | 所要時間 | 消費カロリー目安(体重70kgの場合) |
| 20km/h | 2時間30分 | 約1,000~1,200kcal |
| 22km/h | 2時間16分 | 約900~1,100kcal |
| 25km/h | 2時間00分 | 約800~1,000kcal |
| 27km/h | 1時間51分 | 約750~950kcal |
| 30km/h | 1時間40分 | 約700~900kcal |
※消費カロリーはMETs(運動強度の指標)に基づく概算値であり、基礎代謝を含む総消費量の目安です。体格・気温・風向きなどで変動します。
興味深い逆説がここにあります。
平均速度が遅いほど運動時間が長くなり、結果的に消費カロリーは増える傾向にあるのです。
「ダイエット目的なら、むしろゆっくり走った方が効果的なのでは?」という考え方も、あながち間違いではありません。
ただし、ここで注意したいのが「エネルギー切れ」のリスクです。
人間の体内には、グリコーゲンと呼ばれる糖質がエネルギー源として貯蔵されています。
一般的に、中程度から高強度の運動を90分から120分続けると、このグリコーゲンが枯渇し始めると言われています(Glycogen Depletion by Exercise Intensity and Time, 2026)。
平均速度が遅い初心者ほど走行時間が長くなり、補給なしでは「ハンガーノック」(急激なエネルギー切れ)に陥るリスクが高まる——これは見落とされがちなポイントでしょう。
「移動平均」と「グロス平均」の罠——数字に騙されないために
サイクルコンピュータやStravaなどのアプリが表示する「平均速度」。実は、この数字には大きな落とし穴があります。
多くのデバイスやアプリは、停止時間を除外した「移動平均速度(Moving Average)」を強調して表示する傾向にあります。
信号待ちやコンビニ休憩の時間は計算に含まれないため、数字上は「速く見える」のです。
しかし、実際に目的地に到着するまでの時間を決めるのは、停止時間を含めた「グロス平均速度(Gross Average)」の方なのです。
具体例を挙げましょう。
50kmを「移動平均25km/h」で走っても、信号待ちなどで合計10分間停止していたとします。
この場合、実際の所要時間は2時間10分となり、グロス平均速度は約23km/hまで低下してしまいます。
つまり、平均速度を本質的に上げたいのであれば、必死にペダルを回して最高速度を伸ばすよりも、
「停止回数を減らす」
「信号の少ないルートを選ぶ」
「減速からの復帰をスムーズにする」
といった工夫の方が、実は効果的なのです。
信号でのストップ&ゴーは、0km/hから巡航速度まで再加速するたびに脚を削る「隠れた敵」。
この点を意識するだけで、同じ体力でもタイムは大きく変わってきます。
【冷徹な壁】空気抵抗と「3乗の悪魔」——25km/hから30km/hへの5km/hが遠い理由

「もう少し頑張れば30km/hで巡航できるようになるはず」——多くの初心者がそう考えます。
しかし、この5km/hの差は、想像以上に大きな壁なのです。その正体は、精神力や根性の問題ではなく、純粋に物理法則によって規定されています。
空気抵抗は速度の3乗に比例する——「3乗の法則」という残酷な真実
自転車の走行を妨げる抵抗は、主に4つあります。
・空気抵抗
・転がり抵抗(タイヤと路面の摩擦)
・重力抵抗(勾配による影響)
・駆動抵抗(チェーンやベアリングの摩擦)
平坦路では重力抵抗を無視できるため、鍵となるのは空気抵抗と転がり抵抗のマネジメントです。
ここで重要な物理法則があります。転がり抵抗に打ち勝つために必要なパワーは、速度に対して「1乗」(つまり比例)で増加します。
一方、空気抵抗に打ち勝つために必要なパワーは、速度の「3乗」で急増するのです(Endurance Data – Power to Speed Calculator, 2026)。
この「3乗の法則」こそが、25km/hから30km/hへの壁の物理的正体なのです。速度が1.2倍(25→30km/h)になると、必要パワーは約1.73倍(1.2の3乗)に跳ね上がる。「20%速くなりたいなら、73%多くのエネルギーを出せ」と、物理法則は冷徹に告げています。
速度別に見る必要パワーの急上昇カーブ
では、実際にどの程度のパワーが必要なのでしょうか。以下の表は、特定の条件下で平坦路を走行する際の推定必要パワーを示しています。
【計算の前提条件】
- ライダー+バイクの総質量:85kg(体重75kg+バイク10kg)
- CdA(空気抵抗係数×前面投影面積):0.35m²(ブラケットポジション)
- 転がり抵抗係数:0.005(標準的なロードタイヤ)
- 空気密度:1.225kg/m³(標準大気圧、気温15℃)
- 駆動ロス:計算外
| 速度 | 空気抵抗パワー | 転がり抵抗パワー | 合計パワー | 2.5km/h増速に必要な追加パワー |
| 20km/h | 約36W | 約23W | 約59W | — |
| 22.5km/h | 約52W | 約26W | 約78W | +19W |
| 25km/h | 約71W | 約29W | 約100W | +22W |
| 27.5km/h | 約95W | 約32W | 約127W | +27W |
| 30km/h | 約123W | 約35W | 約158W | +31W |
| 32.5km/h | 約157W | 約38W | 約195W | +37W |
| 35km/h | 約196W | 約41W | 約237W | +42W |
※実走環境では風向き・路面状態・気温などで数値は変動します。上記はあくまで理論計算に基づく目安値です。
この表から読み取れるのは、「労力の収穫逓減」という厳しい現実です。
時速20km/hから25km/hへの5km/h向上には、約41Wの追加パワーが必要。一方、25km/hから30km/hへの同じ5km/h向上には、約58Wが必要となります。さらに30km/hから35km/hへは約79Wもの追加パワーが要求される。速くなればなるほど、次の1km/hを稼ぐのが困難になっていく——これが「壁」の数学的な意味なのです。
初心者が「気合」では超えられない科学的理由
ここで、パワーの数字を人間の生理学と照らし合わせてみましょう。
FTP(Functional Threshold Power)という指標をご存知でしょうか。
これは「疲労困憊せずに約1時間維持できる最大パワー」を意味し、ライダーの体力を測る基準として広く使われています。
一般的なFTPの目安は以下の通りです(TrainerRoad, 2026)。
ただし、これは平均的な数値であり、個人差が非常に大きいことに留意してください。
| レベル | FTP(W/kg) | 体重70kgの場合のFTP |
| 未トレーニング男性 | 1.6〜2.0 | 112W〜140W |
| トレーニング済み男性 | 3.0〜3.5 | 210W〜245W |
| エリート・アマチュア | 4.0以上 | 280W以上 |
先ほどの物理計算と照らし合わせると、ある現実が浮かび上がります。
時速30km/hを維持するには、前述の条件下で約158Wが必要です。
未トレーニングの男性(FTP 140W程度と仮定)にとって、158Wという出力はFTPの約113%に相当します。
これは「無酸素運動領域」と呼ばれるゾーンで、息が上がり、乳酸が急激に蓄積し、数分しか維持できない強度なのです。
一方、しっかりトレーニングを積んだ男性(FTP 240W程度と仮定)にとって、同じ158WはFTPの約66%。
これは「Zone 2(耐久走)」と呼ばれる領域で、会話をしながら数時間維持できる「楽な」強度に過ぎません。
つまり、同じ30km/hという速度でも、トレーニングを積んだ人にとっては「散歩」、初心者にとっては「全力疾走」。
これが、気合や根性では超えられない「科学的な理由」なのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
答えは2つあります。
ひとつは、FTPを向上させること(つまりエンジンを大きくする)。
そしてもうひとつは、必要パワー自体を減らすこと(つまり抵抗を削減する)。
後者は、トレーニングなしでも今日から実践できる戦略です。
【賢者の知恵】0円で手に入る「魔法のワット」——今日から実践できる速度アップ術

機材を買い替えなくても、お金をかけなくても、速くなれる方法は存在します。
むしろ、これらの「0円戦略」を実践せずに高額機材に手を出すのは、順番が逆というもの。
まずは無料でできることから始めましょう。
エアロポジションの習得で最大10W以上削減できる可能性
空気抵抗の約80%は、バイクではなくライダー自身が生み出しています(A Guide To The Physics of Cycling Aerodynamics – Rule 28, 2026)。
ただし、この数値は速度域によって変動し、25km/h以下ではその割合は低下します。
いずれにせよ、フレームの形状をいくらエアロにしても、ライダーのポジションが悪ければ効果は限定的にならざるを得ません。
逆に言えば、ポジションを改善するだけで、高額なエアロバイクに匹敵する効果が得られる可能性があるのです。
風洞実験のデータによれば、ブラケット(ハンドルの曲がった部分)を持ちつつ、肘を90度程度に曲げて前腕を水平にする「エアロフード」ポジションは、漫然とブラケットの上部を持つ姿勢と比べて、時速30kmで約10W、時速40kmでは約20W程度の削減効果があるとされています(Body Position and Aerodynamics on a Bike – SILCA, 2026)。
ただし、この効果は体型・柔軟性・フォームの正確さによって個人差が大きいことに注意してください。
やり方は簡単です。
ブラケットの先端を握り、肘を深く曲げて上体を低くする。頭はやや下げ、背中はできるだけフラットに。
最初は窮屈に感じるかもしれませんが、慣れてくると向かい風の中でも驚くほど楽に進めるようになります。
ただし、注意点がひとつ。
このポジションは視界がやや狭くなるため、交通量の多い道路では使わないでください。
見通しの良い河川敷やサイクリングロードで、安全を確認しながら練習することをおすすめします。
チェーン清掃という「無料のワット」——数百円の投資で得られる効果
チェーンの汚れは、見た目の問題だけではありません。
実験データによれば、完全に洗浄・注油されたチェーンと、汚れが堆積したチェーンとでは、最大で10W以上のパワー損失差が生じることもあります(Lab testing confirms: Clean your damn chain – Velo, 2026)。
ただし、この数値は極端に汚れた状態との比較であり、通常の汚れ具合では数W程度の差になることも多いでしょう。
それでも、10Wの削減を機材だけで実現しようとすれば、数万円から数十万円の出費が必要になることを考えれば、チェーン洗浄と注油という数百円のメンテナンスで得られる効果は非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
理想的なメンテナンスサイクルは、200km〜300km走行ごと、または雨天走行後の清掃と注油です。
専用のチェーンクリーナーがなければ、パーツクリーナーと使い古しのウエスでも十分です。チェーンにこびりついた「ジャリジャリ」を落としましょう。
そのあとに、注油は高品質なチェーンルブを適量差すだけです。また、塗りすぎは逆に汚れを呼ぶので、浸透したら余分な油を拭き取ることを忘れないようにしましょう。
適正空気圧の見直しで転がり抵抗を最適化
「タイヤは硬いほど転がり抵抗が少なくて速い」——この常識は、実は半分しか正しくありません。
確かに、完全に滑らかな路面(実験室の金属ドラムなど)では、空気圧が高いほど転がり抵抗は減ります。
しかし、私たちが走る現実の道路は、無数の微細な凹凸に満ちています。
過剰に高い空気圧は、タイヤを路面で跳ねさせ、その振動エネルギーは「インピーダンス損失」として消費されてしまうのです(Part 4B: Rolling Resistance and Impedance – SILCA, 2026)。
最新の研究では、荒れた路面において「適正空気圧より高すぎる設定」は、転がり抵抗をむしろ増大させることが示されています。
28mmタイヤであれば4.5〜6.0気圧程度が目安とされていますが、体重やタイヤ、リムの組み合わせによって最適値は異なります。
「カチカチに硬く」するのが正解ではないのです。
「あなたの常識は、実は30年前の常識かもしれません」——そう言われると驚くかもしれませんが、タイヤ空気圧の最適化に関する研究は近年も進行中であり、従来の「高圧=速い」という考え方は見直されつつあります。
SRAMやVittoria、SILCAといったメーカーが提供する無料のオンライン空気圧計算ツールを使えば、あなたの体重、タイヤ幅、リム内幅などから最適な空気圧を算出できます。
ぜひ一度試してみてください。
想像より低い数値が出て驚くかもしれませんが、それが科学的に「最も速い」圧力である可能性が高いのです。
フィットするウェアの空力効果
バタバタと風にはためくTシャツやウィンドブレーカー。
これらが空気抵抗を大幅に増やしていることは、感覚的にも理解できるでしょう。
風洞実験のデータによれば、ルーズフィットのウェアからピッタリとしたサイクルジャージに着替えるだけで、時速30km以上において20W以上の削減効果が報告されています(The Science of Aerodynamics: Does Your Kit Really Make a Difference? – Pactimo, 2026)。
サイクルジャージは決して「見た目のため」だけではありません。身体にフィットする設計は、空気抵抗を減らし、汗を効率よく蒸発させ、長時間のライドでも快適さを維持するための機能的な選択なのです。
最初の1着を選ぶなら、有名ブランドの高額品である必要はありません。
大切なのは「サイズが合っていること」。
店頭で試着して、腕を伸ばしたときに背中が引っ張られないか、前傾姿勢になったときに腹部がだぶつかないかを確認しましょう。
【賢い投資家の選択】「買えるワット」コスパランキング——15万円のホイールより1.5万円のタイヤ

0円の工夫を実践した上で、さらに速度を上げたいのであれば、機材への投資も選択肢となります。ただし、すべての投資が同じリターンをもたらすわけではありません。
ここでは「1円あたり何W削減できるか」という視点で、コストパフォーマンスの高いアップグレードを紹介します。
「15万円のホイールより、1.5万円のタイヤの方が速くなる」——この事実を知っているだけで、あなたはショップのカモにならず、「賢い投資家」として仲間より優位に立てます。
タイヤ交換で10~15W削減(コスト約1.5万円)
タイヤは、地面と接触する唯一の部品であり、その性能差はパワーロスに直結します。
しかも、完成車に付属している「純正タイヤ」は、多くの場合、耐久性を重視した設計になっています。
ケーシング(タイヤの骨格)が硬く、転がり抵抗が高い傾向にあります。
一方、Continental GP5000やVittoria Corsa、Schwalbe Pro Oneといったハイエンドタイヤは、柔軟なケーシングと先進的なコンパウンドにより、転がり抵抗を大幅に低減しています。
独立試験機関「Bicycle Rolling Resistance(BRR)」のデータによれば、エントリーグレードのタイヤからGP5000クラスに交換するだけで、前後ペアで約10W~15Wの抵抗削減が可能です(時速29km時)(Continental Grand Prix 5000 Endurance Test – Bicycle Rolling Resistance, 2026)。
コストは前後で約1万5千円程度。
この価格で10W以上を「買える」というのは、機材投資としては破格のコストパフォーマンスと言えるでしょう。速度に換算すれば、約0.5km/h~0.8km/hの向上に相当します。
なお、タイヤ幅については、「細いほど速い」という時代は終わりました。
25cから28c、さらには32cまで、むしろ太いタイヤを低めの空気圧で使う方が、実走環境では転がり抵抗と振動吸収のバランスが良く、長距離ライドでの疲労軽減にもつながります。
TPUチューブで4~8W削減(コスト約3,000円~5,000円)
タイヤの中に入っているチューブも、転がり抵抗に影響を与えます。
標準的なブチルチューブ(黒いゴム製)は内部摩擦が大きく、エネルギーロスが多めになっています。
これを新素材のTPU(熱可塑性ポリウレタン)チューブに交換すると、前後ペアで約4W~8Wの削減効果が得られます(TPU v latex v butyl inner tubes. Our lab test results – Litebike, 2026)。
TPUチューブのメリットは、転がり抵抗の低さに加えて、軽量であること(1本30g~40g程度、ブチルの半分以下)、空気抜けが少ないことです。(ラテックスチューブは毎日空気を入れる必要があるが、TPUは数日保ちます)。
デメリットは、パンク修理がやや難しい点ですが、予備チューブを携帯していれば問題ありません。
価格は前後で約3,000円~5,000円程度と、比較的買いやすい値段ですね。
タイヤ交換と併せて行えば、合計で約15W~20Wを「買う」ことができます。
これはトレーニングでFTPを20W上げる労力と比較すれば、圧倒的にお手軽な投資と言えるでしょう。
投資対効果の低いアップグレード(避けるべき罠)
一方で、見た目のインパクトとは裏腹に、コストパフォーマンスが低いアップグレードも存在します。以下は「避けるべき罠」の代表例です。
エアロホイール(ディープリム)
カーボン製のディープリムホイールは見た目のインパクト抜群です。
しかし、15万円~30万円という価格に対して、削減できるワット数は5W~8W程度(時速30km時)。1Wあたりのコストで考えれば、タイヤやチューブの10分の1以下の効率です。
もちろん、見た目の満足感や所有欲を満たす価値はあります。
「まずはタイヤ、その後にホイールで仕上げるのがプロの順序」——そう考えれば、夢を壊さずに済むでしょう。
セラミックベアリング
「摩擦を極限まで減らす」という謳い文句で人気のセラミックベアリング。
価格は5万円~10万円程度ですが、実際の削減効果は1W未満という研究結果もあるくらいです。
この投資を回収するには、何千km、何万kmも走る必要があります。趣味の範囲であれば、もっと他に有効な使い道があるでしょう。
軽量パーツ全般
「100g軽量化するのに1万円」というのは、ロードバイク界隈でよく言われる法則です。
しかし、平坦路では重量の影響は極めて小さいと考えざるを得ません。
50kmの平坦においては、1kgの軽量化よりも10Wの空気抵抗削減の方が、はるかに効果的です。
軽量化に血道を上げるのは、ヒルクライムを極めると決めてからでも遅くありません。
機材・ポジション変更による効果とコスト効率まとめ
以下に、機材・ポジション変更による効果とコスト効率をまとめた表を示します。
| アップグレード項目 | 推定コスト | 削減ワット数(30km/h時) | コスト効率 |
| ポジション改善(エアロフード) | ¥0 | 10~15W | 最高 |
| チェーン洗浄・注油 | ¥500 | 5~10W | 極めて高い |
| タイヤの適正空気圧管理 | ¥0 | 2~5W | 最高 |
| TPUチューブへの交換 | ¥3,000~5,000 | 4~8W | 高い |
| ハイエンドタイヤへの交換 | ¥15,000 | 10~15W | 高い |
| タイトなジャージ着用 | ¥10,000 | 5~10W | 中 |
| エアロホイール(ディープリム) | ¥150,000~ | 5~8W | 低い |
| セラミックベアリング | ¥50,000~ | 1W未満 | 極めて低い |
※数値は条件(体重・姿勢・路面状態・風向き等)により変動します。目安としてご参照ください。
ここまで読んで「なるほど、まずはタイヤから変えてみよう」と思った方、その判断は科学的に正しい選択です。
タイヤが摩耗してきたタイミングで、ぜひハイエンドタイヤとTPUチューブへの交換を検討してみてください。
約2万円の投資で15W~20Wを「買う」ことができる——これはトレーニングで同じ効果を得るよりも、はるかに手軽な選択なのです。
【安心の備え】50km完走のための補給・持ち物・身体のケア

平坦50kmのライドは、適切な準備さえあれば初心者でも十分に完走できる距離です。
しかし、「なんとかなるだろう」という楽観は禁物。ここでは、快適かつ安全に50kmを走り切るための実践的なアドバイスをお伝えします。
ボトル1本で足りる?補給の科学
「50kmくらいなら水だけで大丈夫」——これは半分正しく、半分危険な考え方です。
先に述べたように、50kmの走行時間は平均速度によって変わります。
25km/hなら2時間、20km/hなら2時間30分。
この「90分~150分」という時間枠は、体内のグリコーゲン(糖質のエネルギー源)が枯渇し始める境界線に重なります。
低強度(会話ができる程度)で走る場合、エネルギー供給の主体は体脂肪になります。
よほど長時間でない限り、大量の補給食は必要ありません。
ただし、2時間を超える場合は、精神的な集中力維持と血糖値低下防止のために、バナナ1本やエナジージェル程度の軽食を持っておくと安心でしょう(Cycling Nutrition: What to Eat and Drink During Bike Rides of Any Length – CTS, 2026)。
一方、「少しでも速く走ろう」と高強度で漕ぐ場合、糖質の消費が加速します。
この場合、一般的には1時間あたり30g~60gの炭水化物を摂取することが推奨されています。
ただし、最適な摂取量は体格や運動強度によって異なるため、自分に合った量を実走で見つけていくことが大切です。
コンビニのおにぎり1個で約40g、エナジージェル1本で約25g程度の炭水化物が摂れます。
水分については、気温や発汗量によりますが、50kmのライドならボトル1本(500~750ml)でギリギリ足りるケースが多いでしょう。
ただし、夏場や気温25℃以上の日は、途中でコンビニや自販機で補給するか、最初から2本目を携帯することをお勧めします。
脱水症状は判断力を鈍らせ、事故のリスクを高めます。
最低限の携帯工具とパンク対策
50kmのライドで最も起こりやすいトラブルは、断然パンクです。出先でパンクして、途方に暮れた経験を持つライダーは少なくありません。
以下のアイテムは、必ず携帯するようにしましょう。
絶対に必要なもの
- 予備チューブ(最低1本、できれば2本)
- タイヤレバー(2~3本セット)
- 携帯ポンプまたはCO2インフレーター
あると安心なもの
- マルチツール(六角レンチセット)
- チェーン切り
- パッチキット
- 小銭(自販機や公衆電話用)
- スマートフォン(緊急連絡と地図確認)
- 身分証明書、保険証のコピー
CO2インフレーターは携帯性に優れますが、1本のボンベで1回しか使えない点に注意。
2回目のパンクに備えるなら、小型の携帯ポンプを併用するのがベストです。
kira
携帯ポンプで「十分な空気圧を入れるのは非常に大変」
パンクしてしまったら、タイヤを取り換えればいいのですが、CO2インフレーターは、1回しか使えません。
もし、忘れてしまったら、あるいは2回パンクしてしまったら?
携帯用インフレーターで空気を入れるしか方法はありません。
ですが、男性でもインフレーターで空気を入れるのは、相当大変です。
私も経験ありますが、本当に腕がパンパンになります。その後のライドは悲惨でした。
なぜなら、ハンドルで自分の体重を支えることもできないくらい腕がパンパンで、腕が震えながらやっと帰ってきたという苦い経験があります。
帰宅できるくらいの圧力が入ればOKと割り切りましょう。
お尻・腰・首の痛みを防ぐポジション調整
50kmという距離は、ポジションの問題が如実に現れる長さでもあります。
最初の20kmは快適でも、後半で
「お尻が痛い」
「腰がつらい」
「首が凝る」
といった訴えが出てくるのは、珍しいことではありません。
お尻の痛み対策
最も多い悩みです。原因の多くは「サドルとの相性」と「ポジションの問題」。サドルを変える前に、まずは以下を試してください。
- サドルの前後位置:ペダルが最下点のとき、膝の中心がペダルシャフトの真上に来るように調整
- サドルの高さ:ペダル最下点で膝が軽く曲がる(約25~35度)程度に設定。高すぎると骨盤が揺れ、低すぎると前方に圧迫が集中
- ビブショーツ(パッド入りサイクルパンツ)の着用:これだけで劇的に改善するケースも多い
腰痛対策
前傾姿勢が深すぎると、腰に負担が集中します。
ステムを短くする、またはスペーサーで高くすることで改善する場合があります。
また、体幹(インナーマッスル)が弱いと、ペダリングの力が腰で逃げてしまいます。
プランクなどの体幹トレーニングは、腰痛予防と速度向上の両方に効果的です。
首・肩の凝り対策
長時間下を向いていると、首の後ろが張ってきます。
意識的に前を向く、定期的に肩を回す、信号待ちで上体を起こしてストレッチするなど、こまめなケアが大切です。
ヘルメットが重すぎる場合も負担になるので、軽量モデルへの交換を検討してもよいでしょう。
【見えない敵との戦い方】向かい風への対処法とペーシング戦略

実走環境では、風という強大な「敵」が待ち構えています。
向かい風の中を走ったことがある方なら、あの「まったく進まない」絶望感をご存知でしょう。
しかし、風への対処法を知っていれば、同じ風の中でも結果は大きく変わります。
「行きが向かい風なら帰りは追い風」の物理学的な誤り
往復コースを走るとき、「行きに向かい風なら、帰りは追い風で相殺されるはず」と考えるのは自然です。
しかし、これは物理学的に誤りなのです(Cyclists’ Pacing Strategies Should Consider the Wind – AIP.ORG, 2026)。
計算例を示しましょう。
無風状態で30km/hで往復できるライダーが、10km/hの風の中を走るとします。
- 向かい風区間:
対気速度が40km/h相当の抵抗を受けるため、地対速度は大幅に低下(例:20km/h) - 追い風区間:
対地速度は上がる(例:40km/h)
一見すると、平均30km/hに戻りそうです。しかし、ここにトリックがあります。
向かい風区間は速度が遅いため、通過に時間がかかる。
追い風区間は速く通過するため、滞在時間が短い。
結果として、向かい風の中で過ごす「時間の割合」が増え、全体の平均速度は必ず低下するのです。
つまり、風がある日は、無風の日と同じ平均速度を出すことは物理的に不可能です。「今日は風が強いから遅くなって当然」と、まずは受け入れることが大切です。
トレーニングの一環としてポジティブにとらえ、何事も前向きに考えるようにすることも重要です。
バリアブル・ペーシングの実践
では、風のある日はどう走るのがベストでしょうか。
答えは「バリアブル・ペーシング」——つまり、区間によって出力を変える戦略です。
向かい風区間では出力を上げる
一定のパワーで走ると、向かい風区間では速度が大きく落ち、追い風区間では速度が大きく上がります。
しかし、先述の通り、向かい風区間の滞在時間が長くなるため、全体として非効率になります。そこで、向かい風区間では、あえてターゲットパワーの+10%程度出力を上げ、速度低下を最小限に抑えます。
追い風区間では出力を下げて回復
追い風では、少しの出力で速度が出ます。
ここで無理に踏み込んでも、得られる速度向上は限定的と考えられます。
むしろ出力を落とし、脚を休めて回復に充てる方が、全体のタイム短縮には効果的です。
パワーメーターがあれば数値で管理できますが、なくても「向かい風では少し頑張る、追い風では楽をする」という意識だけで、結果は変わってきます。
信号の少ないルート選びの重要性
平均速度を上げる最も効率的な方法は、実は「信号を減らす」ことかもしれません。
信号でのストップ&ゴーは、ゼロからの加速を強いるため、生理的コストが非常に高くなります。
物理学的には、30km/hまで加速するために必要な運動エネルギーは「1/2 × 質量 × 速度の2乗」で計算され、体重75kgのライダーなら約2,600Jとなります。これを信号のたびに一から作り直す——脚が削られるのは当然です。
河川敷のサイクリングロード、郊外の農道、交通量の少ない早朝の時間帯など、信号や停止要因の少ないルート・時間を選ぶことで、同じ体力でもグロス平均速度は格段に向上します。
Q&A——よくある疑問

- ロードバイク初心者が50kmを走るのは無謀でしょうか?
いいえ、適切な準備と心構えがあれば十分に可能です。
ただし、最初から50kmに挑戦するのではなく、まずは20km、30kmと距離を伸ばしていくことをお勧めします。自分の体力とバイクに慣れ、補給や休憩のタイミングを覚えてから50kmに挑戦すれば、完走の可能性は大きく高まります。
無理なく「楽しい」と感じられる範囲で距離を伸ばしていくのが長続きの秘訣です。
- 平均速度30km/hを維持するには、どのくらいの期間トレーニングが必要ですか?
個人差が非常に大きいため一概には言えませんが、週2~3回、1時間程度のトレーニングを継続した場合、半年から1年程度で30km/h巡航が「楽に」感じられるようになる方もいます。
ポイントは「楽に感じられる」という点。最初から無理に30km/hを出そうとすると、息が上がって数分しか持ちません。
まずは25km/hを快適に維持できるようになり、そこから徐々に強度を上げていくのが王道です。
- 50kmライドに補給食は必要ですか?
走行強度と時間によります。ゆっくり2時間半程度かけて走るなら、水分補給だけで足りることも多いでしょう。
しかし、「少しでも速く」と頑張って走る場合、1時間半を超えるあたりからエネルギー切れのリスクが高まります。
念のため、バナナ1本やエナジージェル1~2本を携帯しておくと安心です。「補給が必要なかった」は成功、「補給があればよかった」は失敗。保険として持っておく姿勢をお勧めします。
- 平坦50kmでエアロホイールの効果はどのくらいありますか?
時速30km程度の巡航であれば、ディープリムのエアロホイールによる削減効果は5W~8W程度と言われています。
これは速度にして約0.3~0.5km/hの向上に相当します。
効果がないわけではありませんが、15万円以上の投資に対するリターンとしては、タイヤやチューブの交換(約2万円で15W~20W削減)と比べると見劣りします。見た目の満足感や所有欲を満たす要素を除けば、優先順位は低いと言わざるを得ません。
- 25cと28cのタイヤ、平坦を速く走るにはどちらが良いですか?
現代の研究では、多くの場合28cの方が総合的に有利とされています。
かつては「細いタイヤが速い」と言われていましたが、これは実験室の滑らかな路面でのテスト結果に基づく、いわば「神話」でした。
実際のアスファルトでは、28cを適正な低圧で使用した方が、転がり抵抗と振動吸収(インピーダンス損失)のバランスが良く、長距離ライドでの疲労軽減にもつながります。
空気抵抗についても、最新のワイドリムと組み合わせれば、ペナルティは最小限に抑えられます。
- ケイデンス(回転数)は何rpmを目指せばいいですか?
一般的に、平坦巡航では80~95rpm程度が効率的とされています。
低すぎるケイデンス(60rpm台など)は筋肉への負担が大きく、長距離で疲労が蓄積しやすくなります。
逆に高すぎるケイデンス(100rpm以上)は心肺への負荷が高まり、初心者にはやや難易度が高くなってしまいます。まずは85rpm前後を意識し、自分にとって「無理なく回せる」ケイデンスを見つけていくのがよいでしょう。
サイクルコンピュータでケイデンスを表示させながら走ると、感覚が掴みやすくなります。
まとめ——科学を味方に、次の50kmへ

本記事では、ロードバイクで平坦50kmを走る際の平均速度目安と、速度向上のための科学的戦略について詳しく解説してきました。
ここで、重要なポイントを振り返りましょう。
平均速度の現実的な目安
- 初心者(運動習慣なし):多くの場合20~25km/h
- トレーニング半年後:条件によっては25~30km/h程度も
- 移動平均とグロス平均の違いを理解し、「停止回数を減らす」戦略も有効
25km/hから30km/hの壁の正体
- 空気抵抗に対抗するパワーは速度の3乗に比例(3乗の法則)
- 30km/h維持には特定条件下で約158Wが必要
- 未トレーニング者にとってこれはFTPを超える「無酸素運動領域」になり得る
- 気合ではなく、抵抗削減とFTP向上という科学的アプローチが必要
0円から始める速度アップ戦略
- エアロポジションの習得で最大10W以上削減の可能性
- チェーン清掃・注油で数W~最大10W程度削減
- 適正空気圧の管理で2W~5W削減
- フィットするウェアで5W~10W削減
コスパ最強の機材投資
- ハイエンドタイヤ(約1.5万円)で10W~15W削減
- TPUチューブ(約3,000円~5,000円)で4W~8W削減
- エアロホイールやセラミックベアリングはコスパが低い
50km完走のための準備
- 補給食は念のため携帯(バナナ1本、ジェル1~2本)
- パンク修理キットは必携(予備チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ)
- ポジション調整で身体の痛みを予防
環境要因への適応
- 向かい風と追い風は相殺されない(向かい風区間の滞在時間が長くなる)
- バリアブル・ペーシングで効率的に走る
- 信号の少ないルートでグロス平均速度を向上
さあ、次の50kmへ
この記事を読み終えた今、あなたの手には科学に裏打ちされた「武器」があります。
30km/hの壁は、精神論で乗り越えるものではありません。
物理法則という冷徹な現実を理解し、その上で最も効率的な戦略を選ぶこと——
これが、限られた時間と体力で最大の結果を出すための方法なのです。
まずは、今日できることから始めてみてください。
チェーンを洗浄する。
空気圧を適正値に調整する。
次のライドでエアロポジションを試してみる。
これらは1円もかからない、しかし確実に効果のある第一歩です。
そして、タイヤが摩耗してきたら、迷わずハイエンドタイヤとTPUチューブに交換しましょう。約2万円の投資で15W~20Wを「買う」ことができる——これはトレーニングで同じ効果を得るよりも、はるかに手軽な選択です。
次の週末、いつものコースで風を感じてください。
それはもう「敵」ではありません。
あなたが計算通りに攻略すべき、愛すべきライバルなのです。
平坦50kmは、あなたの成長を映し出す最高の「実験場」になります。
走るたびにデータを記録し、自分の変化を実感してください。
最初は25km/hだった平均速度が、26km/h、27km/h、そしていつか30km/hを超える日が来る。その過程こそが、ロードバイクの醍醐味なのです。
風を切る爽快感、脚と機材が一体となる感覚、そしてゴールしたときの達成感。それらを胸に、次の50kmへ、さらにその先の100kmへ。
あなたのロードバイクライフが、科学の翼を得てさらに輝かしいものになることを願っています。
参考文献・引用
※本記事は、以下の資料・データに基づき作成いたしました。
※本記事の価格およびスペック情報は2026年1月時点のものです。最新の在庫状況や価格については、各販売店の公式サイトまたは店頭でご確認ください。モデル年式や仕様は予告なく変更される場合があります。
※安全に関する注意:ロードバイクは車両です。道路交通法を遵守し、ヘルメット着用、適切な装備での走行を心がけてください。不安な場合は、必ずプロショップに相談してください。
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