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ロードバイク グローブ おしゃれ

おしゃれと機能性を両立!初心者向けロードバイクグローブ完全ガイド【2025年版】

この記事を読んでわかること
  • ロードバイクグローブの基本的な必要性(安全性・快適性・操作性)
  • 初心者でも失敗しない、おしゃれなグローブの5つの選び方
  • 予算に合わせて選べる、価格帯別のおすすめ人気ブランドとモデル
  • 【2025年最新】ロードバイクグローブのデザイントレンド
  • サイズ感の選び方や洗い方など、よくある疑問の解決策

はじめに

ロードバイクに乗り始めたあなたが次に悩むのは、きっと「グローブ」のこと。
「たかが手袋でしょ?」そう思っていませんか。実は違うんです。

手のひらがジンジン痺れて、翌日まで痛みが続いた。汗でハンドルが滑って、ヒヤッとした経験がある。そんな思いをしたライダーは決して少なくありません。
グローブは、あなたの手を守る「第二の皮膚」。でも、機能性だけの時代は終わりました。

この記事では、「機能的でダサくない、おしゃれなグローブが欲しい」と考える初心者の方に向けて、基本的な選び方から価格帯別のおすすめモデル、最新のデザイントレンドまでを網羅的に解説します。

あなたにぴったりの「最高の相棒」を見つけて、ロードバイクライフをもっと豊かにしましょう。

もくじ

なぜグローブは必要?機能性+「おしゃれ」が重要な3つの理由

グローブは安全・快適という基本性能に加え、ライドのモチベーションを高めるファッションアイテムとしての役割も担っています。

「なぜグローブまでする必要があるの?」

そんな疑問を抱く方も多いでしょう。しかし、グローブは単なる飾りではありません。あなたのロードバイク体験を根底から支える、極めて重要な装備なのです。

まずは基本から。ライダーを守る「安全性・快適性・操作性」

グローブが必要不可欠とされる三大基本性能。これを理解することが、最適のグローブを選ぶための大切な第一歩です。

転倒時の怪我を防ぐ「安全性」

ライドで最も避けたいのは転倒。その時、私たちは反射的に手をついてしまいます。グローブは、そんな万が一の際にアスファルトとの摩擦から手のひらを守る「盾」の役割を果たします。グローブが破れても、皮膚への直接的なダメージを最小限に食い止めてくれるでしょう。

これはヘルメットと同じく、自分自身を守るための基本的な安全装備なのです。

手のひらの痺れや痛みを軽減する「快適性」

ロードバイクのタイヤは高圧。そのため、路面の細かな凹凸が拾う振動は想像以上に大きいものです。素手で長時間ハンドルを握っていると、微振動が手のひらに蓄積し、ジンジンとした痺れや痛みを引き起こします

グローブに内蔵された衝撃吸収パッドは、この不快な振動を効果的に和らげます。特に長距離ライドでの疲労を大幅に軽減してくれるでしょう。

汗によるハンドルの滑りを防ぐ「操作性」

暖かい季節のライドでは、手の汗は避けられません。汗で濡れた手はハンドル上で滑りやすく、確実なグリップを妨げます。思わぬ危険を招く可能性もあるでしょう。

グローブは汗を吸収し、安定したハンドリングと確実なブレーキングをサポート。安心してペダルを漕ぐことができます。

モチベーションが上がる!ウェアとのコーディネートを楽しむ

しかし、現代のグローブ選びは機能性だけでは完結しません。

お気に入りのジャージを身にまとうと心が躍るように、グローブもライダーの気分を高揚させる重要なファッションアイテムです。ウェアや愛車とのカラーコーディネートを考える時間は、ライドそのものをより一層楽しいものへと変えてくれます。

InstagramなどのSNSでライドの記録を共有することが一般的になった今、洗練されたグローブは写真全体の印象を格段に引き上げてくれるのです。

【初心者必見】おしゃれなグローブ選びで失敗しない5つのチェックポイント

機能性とデザイン性を高いレベルで両立させた「最高の相棒」。それはどうすれば見つかるのでしょうか。
ここでは、初心者が押さえておくべき5つの基本的なチェックポイントを、わかりやすく解説します。

①スタイル:夏に最適な「指切り」と日焼けを防ぐ「フルフィンガー」の賢い選び方

グローブには、指先が出る「ハーフフィンガー(指切り)」と、指先まで覆う「フルフィンガー」の2種類があります。

スタイルメリットデメリットおすすめシーン
ハーフフィンガー(指切り)・通気性が高く夏場に涼しい・スマホ操作などがしやすい・転倒時に指先を保護できない・指先が日焼けする(グローブ焼け)気温の高い夏のライド、街乗り
フルフィンガー・指先まで保護でき安全性が高い・日焼けを完全に防げる・モデルによっては夏場に蒸れやすい日焼け対策、オフロード走行、春・秋・冬

かつては「夏は指切り」が常識でした。
しかし、近年は素材技術が進化しています。UVカット機能を備えた薄手の夏用フルフィンガーグローブも人気です。

「グローブ焼け」を防ぎつつ高い通気性を確保できるため、新たな夏の選択肢として注目されています。

②パッド:手の痛みに悩むなら。快適性を左右する厚み・素材・配置

手のひらのパッドは、グローブの快適性を決める最も重要な要素です。路面からの振動を吸収し、手の痺れや痛みを防ぐ役割を担っています。

パッドの厚み

  • 厚手パッド: 振動吸収性に優れ、ロードバイクに乗り慣れていない初心者や長距離ライドにおすすめ
  • 薄手・パッド無し: ハンドルを握る感覚がダイレクトに伝わるため、繊細なバイクコントロールを求める上級者向け

パッドの素材

  • ゲル (Gel): 衝撃吸収性が非常に高く、多くの高性能モデルで採用
  • フォーム (EVAなど): 適度な反発性があり、安定したグリップ感を得やすい

kirakira

kiraからのアドバイス
失敗しないためのチェック項目 パッドはただ厚ければ良いというものではありません。

人間工学に基づき、ハンドルを握った際に最も圧力がかかる部分に効果的に配置されているかが快適性を決定づけます。

可能であれば店舗で試着し、自分の手が痛くなりやすい箇所にパッドがフィットするかを確認するのが理想的ですね。

③素材:印象が変わる「レザー」「メッシュ」「ニット」の特徴と違い

グローブの甲側に使われる素材は、見た目の印象と快適性の両方に影響します。

  • レザー(本革・合成皮革):
    クラシックで高級感のある印象。耐久性が高く、使い込むほどに手に馴染む楽しみがあります
  • メッシュ:
    スポーティで軽量な印象。圧倒的な通気性と速乾性を誇り、夏ライドの定番素材です
  • ニット:
    カジュアルで柔らかな印象。伸縮性が非常に高く、抜群のフィット感を実現します。

④デザインとカラー:失敗しないコーディネートの基本と差し色のコツ

機能性を満たしたら、最後は自分のスタイルに合ったデザインを選びましょう。

基本のカラー

  • ブラック/ホワイト: どんなウェアにも合わせやすい万能カラー
  • アースカラー(オリーブ等): 近年のトレンド。カジュアルなスタイルに自然に馴染みます

コーディネートのコツ

ヘルメットやソックス、バーテープといった他の小物と色を合わせる(カラーリンクさせる)と、手軽に統一感のある洗練されたスタイルを演出できます。ウェアがシンプルな場合は、グローブを「差し色」として使うのもおしゃれです。

⑤便利機能:スマホ対応は必須?着脱のしやすさや汗拭き機能もチェック

メイン機能ではありませんが、ライドの質を大きく左右する便利な機能も見逃せません。

  • スマートフォン対応:
    指先に電気を通す「導電糸」などを用いることで、グローブを装着したままタッチパネルの操作を可能に。ナビの確認や写真撮影の際に非常に便利です。
  • 着脱のしやすさ:
    ハーフフィンガーグローブには、脱ぎやすくするための「プルタブ」が付いているモデルもあります。
  • 汗拭き機能(スウェットワイプ):
    親指の甲がタオル地になっており、額の汗をさっと拭える地味ながら優れた機能でできています。
  • 反射材(リフレクター):
    夜間走行の安全性を高めます。特に、手信号を出す際に後続車から認識されやすくなるメリットは大きいです。

【価格帯別】人気ブランドとおしゃれな定番モデルを徹底比較

予算に合わせて、5,000円以下の高コスパ、10,000円前後のバランス型、10,000円以上のハイエンドという3つの価格帯から最適なブランドとモデルを選べます。

ロードバイクグローブは、1,000円台から20,000円を超えるものまで価格帯が非常に幅広く、価格が上がると主に「素材」「縫製」「パッドの質」「ブランド価値」が向上します。

ここでは、価格帯ごとの特徴と代表的なブランド・モデルを比較します。

~5,000円:まずはここから!シマノやモンベルの高コスパモデル

基本的な機能をしっかり押さえつつ、驚きの低価格を実現している価格帯です。初心者の「最初の相棒」に最適。

  • SHIMANO (シマノ):
    世界最大のパーツメーカーならではの信頼性が魅力。堅実な設計でまず失敗のない鉄板ブランドです。
  • mont-bell (モンベル):
    日本のアウトドアブランド。日本の蒸し暑い夏に適した高機能素材と、普段使いしやすいシンプルなデザインが人気です。

5,000円~10,000円:パールイズミやGiroが人気!デザインと機能の激戦区

各ブランドの主力モデルがひしめき合う、最も選択肢が豊富な価格帯です。素材や縫製の質が格段に向上し、満足度の高い一双が見つかるでしょう。

  • PEARL IZUMI (パールイズミ):
    日本のサイクリストのために作られた抜群のフィット感が魅力の国内トップブランド
  • Giro (ジロ):
    洗練されたカラーリングと人間工学に基づいた設計が特徴のアメリカンブランド
  • Castelli (カステリ):
    プロレースで培われた機能性と、イタリアンブランドならではのスタイリッシュなデザインが融合

10,000円~:RaphaやPNSで所有欲を満たす。憧れのハイエンドモデル

機能性を極めることはもちろん、ブランドが持つ世界観や所有する喜びといった付加価値を提供するプレミアムな価格帯です。

  • Rapha (ラファ):
    ロードバイクを洗練されたライフスタイルへと昇華させたイギリス発のブランド。シンプルでクラシックなデザインが特徴
  • Pas Normal Studios (PNS):
    北欧らしいミニマルでクリーンなデザインと、体に吸い付くようなレースフィットが人気のデンマークブランド

【一覧表】価格・デザイン・特徴で比べる!おすすめブランド早わかりチャート

ブランドモデル名価格帯デザイン系統主な素材パッドの特徴特筆すべき機能こんな人におすすめ
SHIMANOEXPLORER グローブ〜¥5,000機能的・シンプルメッシュ, 合成皮革低反発スポンジスリップオン確かな品質を求める初心者、通勤通学
mont-bellWIC.クール サイクルグローブ〜¥5,000アウトドア・カジュアルWIC.クール, 合成皮革中厚フォーム高いUVカット, 速乾性日本の気候で快適性を求める人、普段使いもしたい人
PEARL IZUMIアンバウンド グローブ¥5,000〜¥10,000パフォーマンスメッシュ, 人工皮革2層構造厚手パッド立体裁断(TriD)手の痛みに悩む初心者、ロングライド派
GiroDND¥5,000〜¥10,000スタイリッシュ・万能AXスエード, メッシュ2mm EVAパッド高い耐久性, スマホ対応グラベルや街乗りも楽しむアクティブなライダー
CastelliENTRATA V GLOVE¥5,000〜¥10,000レーシー・エレガントマイクロメッシュ, 合成皮革CDSシステム(ゲル)高いフィット感機能とスタイルを両立させたいステップアップ層
RaphaPro Team Mitts¥10,000〜ミニマル・洗練スエード, ストレッチ素材薄手パッド縫い目が少ない, 軽量ブランドの世界観を重視するスタイル志向のライダー
Pas Normal StudiosLogo Race Mitts¥10,000〜北欧ミニマルイタリア製生地薄手パッドレースフィットトレンドに敏感で、タイトなフィット感を好むライダー

※この記事で紹介している製品の価格や仕様は、2025年9月時点のものです。最新の情報は各ブランドの公式サイトをご確認ください。

【2025年最新】知っておきたいロードバイクグローブの3大デザイントレンド

「シンプル&ミニマル」「クラシック&レトロ」「アースカラー&ナチュラル」が現代の3大トレンド。自分のスタイルに合った潮流を見つけましょう。

スタイルを表現するアイテムとして重要性が高まる中、グローブのデザインにも明確なトレンドが存在します。
2025年に注目すべき3つの大きな潮流を知り、あなたらしいスタイルを見つけてください。

トレンド①:シンプル&ミニマル – 洗練された都会派スタイル

RaphaやPas Normal Studiosが牽引し、今や主流となったスタイルです。派手な装飾を排し、上質な素材感を活かした単色やクリーンな配色が特徴。
どんなウェアにも合わせやすい高い汎用性を持ちます。

代表ブランド: Rapha, Pas Normal Studios, MAAP

トレンド②:クラシック&レトロ – “育てる”楽しみがあるレザースタイル

ロードバイクが持つ豊かな歴史へのリスペクトから生まれる、時代を超えて愛されるスタイルです。

耐久性の高いレザーと通気性の良いコットンのかぎ針編みを組み合わせたデザインが象徴的。使い込むほどに手に馴染む「育てる」楽しみがあります。

代表ブランド/製品: rin project, KAPELMUUR

トレンド③:アースカラー&ナチュラル – グラベルにも映える自然派スタイル

グラベルライディングなど、自然との一体感を重視するアドベンチャーサイクリングの隆盛が影響しています。
オリーブやサンドベージュなど、大地や森林からインスピレーションを得た落ち着いた色合いが人気です。

代表ブランド: Giro, RxL, Pas Normal Studios (Escapismコレクション)

機能とデザインの融合 – 2025年以降のグローブ選びの本質とは?

かつては「パフォーマンス」と「ファッション」は別々に語られていました。

しかし今や、その二つの要素は完全に融合しつつあります。
機能性を追求してきたパールイズミはデザイン性を大幅に向上させ、ファッションを牽引してきたRaphaはプロレースで使えるほどのパフォーマンスを証明しています。

もはや「機能が良いグローブ」と「見た目が良いグローブ」のどちらかを選ぶ必要はありません。

2025年以降のグローブ選びの本質とは、「優れたグローブは、機能的である同時におしゃれでなければならない」という前提の上で、「どのブランドが提案する機能とデザインの『ブレンド』が、自分に最も合うか」を見極めることにあるのです。

ロードバイクグローブに関するQ&A

「レディース向けは?」
「ワークマンはどう?」
「サイズ感は?」
「洗い方は?」
「ダサく見えないコツは?」
といった初心者が抱きがちな疑問にお答えします。

ここでは、ロードバイクグローブに関して初心者の方が抱きがちな質問に、Q&A形式でお答えします。

レディース向けのかわいいグローブはありますか?

はい、あります。KAPELMUURや一部ブランドの女性専用モデルは、デザイン性が高く、UVカット機能が充実しているものが多いです。

ワークマンのグローブはロードバイクで使えますか?

低価格で魅力的ですが、多くはロードバイク専用設計ではありません。

特にパッドの配置や立体裁断が異なるため、長距離ライドでは、サイクリング特有の前傾姿勢で体重を支えるための衝撃吸収パッドが最適化されておらず、手の痛みや痺れが出やすい可能性があります。

まずは専用品をおすすめします。

ネットで買うのが不安です。正しいサイズの選び方を教えてください。

多くのブランドが公式サイトにサイズチャートを掲載しています。

「手囲い(親指の付け根から小指の付け根を一周した長さ)」を測り、チャートと照合するのが基本です。パールイズミやシマノのように日本人向けのサイズ展開をしているブランドから選ぶと失敗が少ないでしょう。

可能であれば一度店舗で試着するのが最も確実です。

汚れたグローブの洗い方を教えてください。

基本は中性洗剤での手洗いが推奨されます。

洗濯機を使う場合は、ベルクロをしっかり閉じてから洗濯ネットに入れ、デリケートコースで洗いましょう。
乾燥機の使用は素材を傷める原因になるため、風通しの良い日陰で干してください。

「ダサい」と思われないためのコーディネートのポイントは?

最も簡単なのは、ヘルメット、ソックス、グローブといった「小物の色を統一する」ことです。

これだけで全体に統一感が生まれます。また、ウェアが派手な場合は黒や白のシンプルなグローブを、ウェアがシンプルな場合はグローブを「差し色」として使うとおしゃれに見えます。

まとめ:最高の相棒(グローブ)を見つけて、サイクリングをもっと楽しもう

ロードバイクグローブ選びは、安全性を確保するための機能的な選択であると同時に、あなたのスタイルを表現するクリエイティブな楽しみでもあります。これまでのポイントを基に、あなたにとっての「最高の相棒」を見つけましょう。

予算とスタイルで選ぶ、あなたへのおすすめ

  • 予算重視で、まずは基本を押さえたいなら: シマノ or モンベル
  • 機能とデザインのバランスを求めるなら: パールイズミ or Giro
  • スタイルと所有欲を重視するなら: Rapha or Pas Normal Studios

消耗品であり、重要な投資。最初の一歩を踏み出そう

グローブは日々のライドで消耗するアイテムです。

しかし、同時にあなたの手を守り、ライドの質を大きく左右する重要な「投資」でもあります。
この記事を参考に、安全性と快適性という土台を確保した上で、あなたのロードバイクライフをさらに豊かにしてくれる最高の相棒を見つけてください。

手元は、ライディング中に最も自分の目に入る場所の一つです。
そこに自分らしいお気に入りのグローブがあるだけで、ペダルを漕ぐ足は軽くなり、いつもの道が少し違って見えるはずです。

さあ、次のライドをもっと特別な体験にしましょう。


参考文献・引用元リスト

Sakidori. (2024年9月30日). サイクルグローブのおすすめ21選。おしゃれなアイテムもご紹介.
SAKIDORI.
https://sakidori.co/article/1142860